2003年2月28日(金)
14年目を迎えて
ひつじ書房は、この21日に14年目に突入した。1990年に、出版社を作って、13年がたったということ。感慨深いものがあるが、それに浸っている余裕はあまりない。今までお世話になった読者の方、執筆者の方、本を作ってくれる方、書店・取り次ぎの方に感謝する。
ひつじ書房は、ことばを巡る研究書の出版社から、市民のことばを考える出版社へとの成長をめざしている。誤解しないでいただきたいのだが、研究の出版をやめるのではなく、研究のジャンルを広げるのである。研究を出す出版社というスタンスがなければ、新しい知の出版はできないと思っている。
この脱皮は、不完全変態なのか完全変態なのか。変態というのは「おかしな人」という意味ではなくて、トンボののようにヤゴからトンボになるのか、それとも小さいバッタからだんだん大きなバッタになっているように斬新していくかということである。でも、同じ生き物が進化しているということである。見る人によって、見え方は違うかもしれないが、延長線上にあると思っている。どういうことに注目しているかというと、
1) 21世紀には市民が主体の世の中になり
2) 市民自身が組織を運営する主体になり
3) 組織を自力で動かしていくために、マネジメントとコミュニケーションが重要になると予想する。わたしたちは、この3)に焦点をあてて、これからの活動を行っていきたい。
A)市民のためのマネジメントとコミュニケーションのための出版活動を行う
そのためには、この3つのテーマが、テーマであるということを証明していく必要がある。そのために
B)市民のための情報とメディアとコミュニケーション研究所、という研究所を作る
ことにした。現在は、私と北村だけだが、現在、趣意書を作っているところなので、呼びかけを行いたいと思っている。「マネジメント」と「コミュニケーション」、特にコミュニケーションについては、
イ、どういうコミュニケーションスキルを高めていけばいいのか、
ということ、
ロ、どのようにコミュニケーションスキルを高めていけるのか
これらの点についても、研究し、開発していきたい。もちろん、これをすべてひつじ書房で行うということは不可能である。このようなことをしている研究者、NPO 団体などとコラボレーションして、作り上げていきたいと思っている。
ちなみに21日は私の誕生日でもある。郷野さんと足立さんからプレゼントをいただいた。それにマチネスタッフのみなさんから。人生最良の5本の指に入る日でした。郷野さんの手料理でワインを飲んで、ビールを飲んだ。事務所でみんなでのむのもなかなかよいのでは?
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