2002年12月18日(水)

ニューアカデミズムのリブロモデルをこえる書店はありえるのか

石井研堂についてグーグルで探していて、ジュンク堂の田口さんのコラムのページを見つけた。リブロという書店は、出版業界・書店業界の人には、伝説的な書店であるが、田口さんによると、それは後発の書店が、知恵を絞って、いろいろな活動と連携して、作っていったブランドであるようだ。小川道明社長、中村さん、田口さん(ジュンク堂に移る前はリブロにいた)、今泉さん、まれな傑物がそろっていたということによって、ニューアカデミズムの勃興、地方出版の発見、美術書の発見、フェアの手法などの新しいこころみが行われたのだろう。その時代、そのテーマ、その人々によって、作られたものであるようだ。ここで、思うのは、フェアという方法自体が、出版ニュースの清田さんのアドバイスによって、80年代に作られた、たかだか、20年くらいの歴史しかない新しい方法であるということである。このことをはじめて知った。ならば、もっと新しい方法がもっともっと模索されてもいいはずだ。問題は、このような手法を越えるものをわれわれが作り出せるのかということである。その時代から、あたまをきりかえることができないでいるわれわれの責任ということだろう。
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