2002年9月24日(火)
こんな夢を見た
黒沢監督ではないが、こんな夢を見た。
小さな市電のような電車に揺られている。電車は、起伏の多く、小さな谷や森のある狭い「道」を抜けていく。戦前の武蔵野のような林があり、川があり、小さな坂があり、どうもほとんど人の数も少なく、畑仕事を多くの人々が生業としているような、昔のむらの生活をしているような「牧歌的」な、100年前の世田谷のような、静かさだ。一つの谷を抜けると茅葺きの小屋風の家の脇を抜けていく。その小屋風の家は、「花のそば」というそば屋のようだ。そば屋の小屋の前には、まるで炭焼きのスミが燃えているように赤い火が格子の模様のように整列していて、どうもそこが、そばをゆでている火のようだ。
ゆだっている熱気が、赤い火とともに、私の目に入ってきて、吊革ごしに窓から、それらの「花のそば」屋を見ていると何かが生き返ってくるような気分になって、壮快になる。そうこうしているうちに次の丘を抜けるとそこにも「花のそば」屋があり、軒先には赤い炭の火が格子の枠の中で揺れている。
花というのは、どうも炭火の火の赤くちろちろと燃えているそのさまをいうようなのだ。生業の中の奇跡のような食事。食べているわけではなく、そんな店の脇を通り抜けているだけなのだが、なんだか満足したような気持ちになった。
もしかしたら、そこは生業のたつ、生活が生活である、そんな理想郷のような気がした。
ビジネス支援図書館推進協議会のシンポジウムの開催をした夜になんでこんな夢を見たのだろう。
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