2002年8月28日(水)

浅草の倉庫、ステップを踏む

今日は、スタッフ一同で、浅草の倉庫へいった。正社員の3名と今来てくれているアルバイトの学生3名で、合計7名で行った。専務をのぞくと総勢ということになる。

営業でがんばってくれている足立さんは、倉庫で在庫を数えるのは初めてだったが、この機会に本の積み方を教えた。本の積み方の基本は5本積みである。3冊と2冊を交互に積んでいく。このようにすると本が安定して、高く積んでも崩れないのである。7本積みも8本積みもこの応用ということになる。

倉庫での在庫を調べることは、身体で、本がどう動いているかを知ることになる。いつまでたっても減らない本、場所をとってなかなかつらい本。すぐに動いている本。ブツとしてある在庫の山は、いろいろなことを感じさせてくれる。伝票だけでは感じることのできない、本の重さ、色、堅さ、表紙を知ることができる。その意味でも実際に本にふれることはとても貴重であり、重要なことである。

大きな出版社でもこんな経験やステップを踏まないのだろうが、本を根本的に考え、感じるためには、この重さをしることは不可欠だと思う。重さ、堅さをしってそれが仕事に生きていくだ。新しい時代の本を作る人間は、そんな原始的なことから、ステップを踏んでいくのだろう。

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