2002年7月8日(月)
知識を叡智にまで高めていく
OKWebの兼元さんにあった。私よりもだいぶ若い社長で、ジャストシステムやソニーとも提携しているとても勢いのある会社だ。OKとは教えて、答えるのローマ字の頭文字をとったもので、質問回答サイトの草分けでもある。私は彼と大分のハイパー研のシンポジウムで、1999年の終わりにあった。私はその時に投げ銭システムについて話をした。
業務が大きくなるたびにメールをいただいていたが、このたび、渋谷から、新宿に移ったというメールをもらった機会に訪問して、再開が実現したのである。渋谷から離れたのはネットバブルの崩壊のイメージを避けたから?と聞いたが、そうではないという。今は、22名で動かしており、その人手を収容するためだそうだ。45坪の事務所に人が大勢が活動している。
彼の思想は、人々が自分の得意なことを共有して、知識を叡智にまで高めていくことだという。わからないことを聞いて、誰かが答える。お互いに互恵の関係をいっしょに維持していくという気持ちがささやかでもなければなりたたない。
私もナレッジの共有ということがテーマだから、その点でも共通することが多い。彼は、それを社内のナレッジの共有ツールや、顧客に対するヘルプディスクなどの実際に稼働し、ビジネスになるかたちに変えてきちんと売っている。それによって、実現に近づけている。兼元さんは、もうすでにきちんとしたビジネスにしているが、私はまだまだである。そういう点ではとてもうらやましい存在である。
彼のやっていることは、21世紀の出版社であり、図書館でもある情報インフラのある重要な部分である。図書館の関係者の前で話をしてほしいといったところ、快く引き受けてくれたので、機会をもうけることにしよう。
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