2001年6月8日(木)02
ポスターの社会史
今日は、法政大学大原研究所に、大原研究所が所蔵している社会運動などのポスターの解説書・ガイドブックの出版計画についてお伺いする。『社会運動と出版文化』の著者でもある梅田先生が、執筆の中心になり、企画自体はソキウスででも知られる野村一夫先生である。戦前のポスターだが、なかなか、面白い。梅田先生の話によると、ポスターに魅力がなくなったのは、テレビが出てきてからだと言う。それ以前に、他には、カラーで、ビジュアルなメディアというのは、そもそもなかったのだ。しかし、文字に触れる機会の少なかった時代、壁にポスターが張りつくされている情景は、見る人に何かをかき立てたに違いない。それは、今のわれわれには想像もつかないものであったはずだ。この梅田先生のい方は面白い。普通、テレビと活字文化といういい方をするが、テレビとポスターという関係は、盲点をついているような気がする。
ポスターに触れた時の、その驚きや驚愕、圧倒的な脅迫力を少しでも想像してみることができる本になることを祈っている。
どんなポスターかは、大原社会問題研究所20世紀ポスター展をご覧下さい。
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