2001年1月29日(月)B
もうすぐ40歳になります。
できることならば、これから10年間、どういきるのかを考えたいところです。私の目指すところは、だんたん分かってきました。それにむけて生きてきたい、と思っています。
ちょっとずれますが、私の嫌いなものは、プロ意識のない人、存在です。仕事ができないのに、口先だけの人も嫌い。虫ずが走ります。システムにのっていて、のっていることに気が付いていない人にも怒りを感じます。
でも、怒りを感じてしまう自分もいやです。というのは、捕らわれているということになるからです。自分がプロとしてしっかりしていれば、プロ意識のないひとをみても、怒らないでしょう。許しはしないにしろ、感情を際だたせる必要はないはずです。ということは、私自身、きちんとできていない部分があるんでしょう、たくさん。自分が、この道を選んだ以上、そうではない人がいたとして、別段、どうということはないはずなんです。そういう点では、まだまだ未熟というか、できていないんですね。
でも、あきらめてしまって、人を軽蔑するではなく、憤慨するではなくということが私にできるのでしょうか。
まだまだ、私にとっては怒りがエネルギーの一つになっています。もっと、何かを作る方向に力をもっていくことができればと思います。昨日、ビデオにとって置いたNHKの特集を見ました。岩井俊雄さんと八谷さんがかっこよかった。メディアアーティスト。かれらの発想は、先を言っていますから、理解してくれない人はよほどおおいでしょう。でも、そういう人とあった時、彼らは怒らないような気がします。資金をもっていて、それほど理解力のない人をも味方にまきこんでしまえるような、人間的な魅力があるのではないでしょうか。お金の問題ではなく、理解できない人も巻き込むような力を持っています。平田オリザさんもそうでしょう。そういうものが、たぶん、私には欠けています。でも、もとから、そういうようなものを持っている人というタイプもいます。かれらがそうだというのではありません。
もし、そういう才能をもっていない場合、どうしたらいいのでしょうか。私は、人の数倍頑張るしかないと思います。そういうふうにしたいと思ってきました。人の数倍時間を掛けて考えることで、新しい何かを生み出す。提案する。その中には怒ることも含まれているでしょう。そういう起伏を多くすること。それは才能のない人間の道だと思います。
いろいろであいを増やし、考えることを増やすこと。そのようにして、多くの人たちに助けてもらって生きてきました。まだまだ、枯れるわけにはいかないでしょう。キレずに、平穏にいきていくこともできないでしょう。ただ、もう少し対局にたって、物事をきちんとみること。そういうことは大事なことです。
たぶん、出版業から、じゃっかん横移動をしないといけないかな、と私は思っています。出版業では、食っていけなくなるような気がします。そういう予感がしたら、実際に探すこと。これは商売人の鉄則です。大きな企業に勤めている人はそんなことは思わないでしょう。と同時に、メディアアーティストではありませんが、メディアプロデューサーというといやらしいですが、メディアを作っていきたいと思う、そんな気持ちは強くなっています。町を改造する! そういうことです。
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