2002年9月27日(金)

大学営業の研修というものを、行った

大学営業の研修というものを、行った。私が講師で、正社員のスタッフ3名が、受講者。近くの生涯学習センターの一室を借りて、行った。

研修!私自身は、研修というものを受けたことは一度もない。そんなことはしなくても、どうにかなるものとも思っていたが、一人一人にいちいち教えても、手間がかかるし、別々に教えると受け取り方に差が出ても困る。もちろん、一人一人に教えても、受け取り方に違いは出るだろうが、それでも、同じ場所で、同じ内容を教えた方が、共有はされやすいだろう。

わざわざ、場所をとったのも普段の事務所とは違う場所で、ちょっとハレの感覚があった方が、気分も変わってよいだろうということだった。

研修というのは共有化できるし、同時にできることで、手間が省けると言うことはあるが、問題もあるだろう。あらかじめ想定される問題は、実地でそれぞれが試行錯誤して学んでいった場合には、その人間が有能であれば、場合によれば、100の情報を生身で受け取ることができるし、自分で発見することで、情報の中から自分で考えることができる。研修で、10教えると言うことは、もしかしたら、気が付いたはずの90を気が付けないようにしてしまうこともありえる。

一方、その人が5しか自力で見つけだせない場合には、10まで高めることができるし、間違ったことをしてしまわないというために、本筋を教えておくと言うことで危険をさけることができるというメリットがある。

我々には失敗の中から何かを見つけるような時間と余裕がないということがあって、研修を行うことにしたのである。また、大学を回って、自社の本を売るということ、企画を進めること、相手の本を出すことなど、このような内容の研修は普通はない。営業職一般のものであれば、ともかく、かなりひつじの仕事と密接につながったものになるので、ひとまずは、自力でやってみるしかないだろうということで、今回はやったわけである。

最初どうなるか、不安であったが、3人ともきちんとこなしてくれたのではないだろうか。成果がでるかというのは、次の段階で検証が必要ではあるが、ひとまず、研修会自体はちゃんとできたことを評価したい。研修の次は、実際に研究室を訪問することになる。訪問されるかもしれない方、どうぞよろしくお願い申し上げます。

仕事上の研修は受けたことはないが、加藤哲夫さんのNPOのマネジメント講座は受けたことがあって、多少まねをさせていただいた。

私の感想

私自身の少ない経験とない知恵を使って、時間のない中、スタッフを教えているわけだが、本心、とても楽しんでいる。何かあたらしいものを作り出そうとしているという気分が大きい。とてもchallengingなことに取り組んでいると感じる。小さな規模の会社で、ある意味で21世紀の根幹であるコミュニケーションと情報の革命を起こそうとしているのである。そのためには、私たち自身が、もっと能力を発揮できるようにならなければならない。眠っている能力をきちんと働かせるようになりたい。

よくも多くの人は、できあいの「プロジェクトX」などで、おもしろがれるものである。自分が新しいことをする方がよほど面白いと思う。こういう気持ちになるとできあいのテレビの番組をみても、(話題づくりには必要ではあろうが)面白いと感じないのだ。「プロジェクトX」を見るより、「プロジェクトX」の中身のような創造的な仕事をした方がよほど面白いと思うのだ。研修と言うことを組織することもそんな意味でもとても面白い。

日誌 2000年2・3・4月 日誌 2000年5月日誌 2000年6・7月日誌 2000年8月日誌 2000年9月〜11月

日誌の目次へ
ホームページに戻る


ご意見、ご感想をお寄せ下さい。

房主
isao@hituzi.co.jp