2001年1月18日(木)

横浜市立図書館の勇気あるたった一人の人よ、私は、静かにあなたに感動する。

今日、書協で著作権・出版権委員会の幹事会があった。議論の進め方は、官僚的でやだなと思ったし、五味さんが、ここで、決めたら、裁判までいくかもしれない、と気弱な口調でいって、「当然だ」と声に出してしまったものの、五味さんも好々爺にみえても、もともと強持てで書協に来た方であるとうわさを聞いているし、わざと気弱な言い方をして、出席者に責任をはっきりさせる作戦だったのかなと単純な私は、後からちと反省もしたのだが、そのことよりも、横浜市立図書館がセルフコピー機を導入するまさに二日前に、文化庁の著作権課あてに内部告発を行っている人がいた、ということを知って、私は、襟をタダされる思いだった。

うーん、何もしていないと批判をしていたが、そうではなくて、自分が左遷されてしまう、処分されてしまうという危険をきちんと知りながら、このような行動をとった人がいたこと、そのことにことばがない。

私は、なぜ、リークをしなかったのか、と書いていながら、「内部告発」ということばに身震いする。そんなことは、公害とか、新聞を賑わす犯罪とか、そういうものの世界で、わたしのいる出版界にはそんなことは関係がないと思っていたのだ。彼か彼女は、どんな気持ちで行ったのだろう。

それに引き替え、図書館協会の栗原理事長は何だ! 五味氏に、「横浜市立図書館の館長とは知り合いなんだけどサー、できればサー、文書でセルフコピーを抗議する前にサー、会ってみたら?」あんたねえ、知り合いなら、どうにかしたらと言ったらどうだ。こいつは何だ? あるいは、一説によると、著作権の制限事項を拡大するといううわさがあり、それを待っているということかもしれない。引き延ばしの確信犯ということだ。この可能性はあるだろう。私が中学生だったら、キレルよ。自分の保身しか考えていない人と、そうではない人。

でも、もし、横浜の勇気ある人の身に何かがあるのなら、私は横浜市立図書館の前で、ハンストを行うことにする。非暴力で行こう。私は、静かにあなたに感動する。


夜は浅野屋で鍋焼きうどん。知らぬ間に1時半。とほほ。

明けまして!

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