ひつじ書房は、厄払いします
2022年2月22日(火)

ひつじ書房は、厄払いして、つづきます

(2月22日にメール通信で配信した内容がもとになっています。日付けもその日付けにしています。)

ひつじ書房は、1990年の2月21日に創業しました。昨日で32年がたったということです。これまで32年間を乗り越えてこれたことは感謝です。著者の皆様、読者の皆様、書店のみな様、印刷所や製本所や用紙会社のみな様、いろいろと支援して下さっている方々にお礼申し上げます。スタートするのもたいへんですが、つづけて行くことはさらにたいへんです。

昨年11月に、『小さな出版社のつづけ方』という本がでました。この本はおなじ著者の『小さな出版社のつくり方』の続編です。こちらの本は2016年にでています。両方とも著者は永江朗という方で、出版についていろいろと本を出されている方です。この本は興味深い本で、ぜひ読んでみていただきたいですが、1990年に創業しましたひつじ書房も実際に事業をつづけて行くのはたいへんでした。これは過去形ではなく、現在でも容易ではありません。途中、有限会社から株式会社にしたり、山あり谷ありでしたので、よくここまでもったなという思いがします。著者の方、読者の方々、書店さん、社員たちのおかげです。つづけていき方は重要です。必要とされつづけることができるかをいつも問うています。

ところで、先週、事務所の天井から水漏れがあり、その後、さらに一箇所、そしてもう一箇所と三箇所から水漏れが起こりました。最初の一箇所の時に事務所の入っているビルのオーナーに連絡しましたが、管理会社の派遣した作業する人は来てくれましたが、応急処置では止まらず、いいましたように水漏れ箇所は増えていきました。水漏れ箇所は、仕事をしている机の後ろの位置で、社内の本は無事でした。現状は、天井を養生して、カサカサしたビニールシートを天井の水漏れ箇所にはり、床に置いたバケツに水を誘導するようにしているという白い布のオブジェのようなものが3体設置されています。まるで、現代アートといっしょに仕事をしているみたいです。上の階に住んでいる方には申し訳ないですが、使わない時には水回りの元栓をしめてもらっています。最初はいくつかの机で仕事ができず、会議用のテーブルへ移動しての仕事でした。明日も上の階に工事が入ります。それで終わるはずですが...

この時期に水漏れという事態で、管理会社、オーナーの対応にも不満があり、これはちょっと何だか、不具合がある、よくないもの、厄がついているのではないか、ということを感じて、神頼みではないですが、いや正真正銘、神頼みですが、近所でどこかと探しましたところ、春日一丁目に天神様(牛天神)があって、厄払いもしてくれるということで、社員みんなで出かけることにしました。例年ですと小石川植物園の梅林に行くのですが、ことしは厄落としに梅見も兼ねて、牛天神に行くことにしました。梅も綺麗です。この牛天神は、歴史のあるところで、葛飾北斎 富嶽三十六景「礫川 雪の旦こいしかわ ゆきのあした」を描いた地とされています。牛天神境内西側にあった茶屋からの風景と言われているようです。

葛飾北斎 富嶽三十六景「礫川 雪の旦」 慶應義塾大学メディアセンター デジタルコレクションより)

天神様は、学問の神様でもありますし、芸能の神様でもあるので、学術出版社という営みにはあっているように思います。天神様に頼んでお祓いしてもらってきます。

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