2021年3月16日(火)オンラインで研究成果を発信するプラットフォームを作れないか悩んでいることを書いています。オンラインで研究成果を発信するプラットフォームについてです。 オンライン研究雑誌を作るとして、全員が単純に1人の購読者であるというのであれば、シンプルですが、研究雑誌が一つの商品ではなく、研究という運動体の機関紙であるとすると、会員は会費を払って会員になってもらった場合、会員には閲覧を無料で提供することになります。google playのgoogle booksの仕組みを使った場合、書籍代を払って閲覧するのは、googleのアカウントベースになる。自分のgoogleのページの中のgoogle playで見ることになります。それはあくまで、個別であればシンプルですが、会員にパスコードを渡して、その人たちは既に会費を払っているわけだから無料で見ることができるような設定をすることが可能でしょうか。google playを何らかのかたちで操作して、そのようなことができるでしょうか。 必要なことは ●会員と非会員の区別(数段階の設定) ●会員の方は無料で閲覧できる ●非会員は、別途購読料を払った場合に閲覧できる --- 研究会という活動体の運営を行うためには ●会費の入金の管理 →クレジットカードか振り込みによる会費の納入 ●閲覧を可能にするための会員情報の管理 -- googleはgoogleのアカウント内で閲覧することになる。その場合に、2通りの購読者設定ができるか pdfでログインパスワードを設定する場合に、一括か個別化。自動的に認証可のファイルを設定できるか、認証可のファイルを作ることを自動化するには、アクロバットサーバーが必要かも知れない。 pdfでも、入金からダウンロード(データの受け渡し)までできれば、個々の認証はなしでよしとするか。 プラットフォームは特殊なアプリではなくなるべく一般的なものがよい。閲覧にはpdfが一番馴染みがあるのが現状。 かなり自由に閲覧ができつつも、臨機応変で軽快な経済的なフィードバックが可能であることが望ましい。 といろいろと考えているのですが、文章だけではなく、図や表があるので印刷的な方がいいのでPDFになると思いますが、それを発出すること、購読者の管理ができること、必要に応じて、認証して読める人と読めない人、講読管理ができるプログラムが動くことが必要で、決済と柔軟な決済の管理ができることが必要。出版の機能を目指すので、そこに掲載されていることが、読み手にとってはメリットがあること、体裁や文字が読みやすいこと、見やすいこと、本文が誤植や間違いが少ないことという「読み物」としての品質が一定以上あって、そこにあることに、価値があり、ある基準で選ばれていて、読む時間と労力を払っても損はしないという内容的な品質があること。他でも読めないという価値があること。それらのことがあいまって、研究の流れを応援する、より充実したものになるような研究のトレンドの発見と育成と充実化の機能を全体として持っていること。学会誌のもっているその業界での客観的定説的な評価とは違っていて、熱があるというか、込めた思いのようなものがあるということ、そういうものを実現できる「電子的発信」でなければ、意味がないです。そして、そのことを丁寧にできるためには、最低限の経済的な循環が起きる必要があります。必ずしも個人の講読ということに留まらず、公開のための何らかの予算を確保するということや寄付や投げ銭的な対価というものとはちょっと違った財というものがあってもいいです。ただ、それは経済が回るようにならないとできないことでしょう。電子だから、ただでいいということではないわけです。 会員の方にはpassword付きのpdfをお渡しして、会員にならないで読みたい方にgoogle booksで購入してもらうのがいいでしょうか。雑誌で収録した論文を個別に、当該論文だけ買いたいというニーズはあるでしょうが、出版の意味が、個別の論文が発表されることだけでなく、その雑誌のもっている新しいジャンル、研究テーマを作り出すこととすると共同性が必要ですので、できるだけ、雑誌1冊まるまるで購入してもらいたいと思います。個別の論文が購入できる方がいいが、そのことが個別化しすぎないようになること、新しいジャンルが立ち上がることを応援しうる熱気をそこなわないことが重要。 動画を埋め込んだり出来るという点ではインタラクティブPDFがよかったし、動きのある論文を作るにはFLASHとかもよかったのですが、IT業界はFLASHを強い言葉でいうと抹殺してしまったので、PDFしか選択肢がなくなってしまったのは残念。google booksの管理をするようなIT技術が開発できるとよいのかもしれないです。勉誠社さんは、自社でPDFを決済して渡すような仕組みを持っているようですが、そのやり方が一番近いのだろうか。 ということを書いていましたら、メールマガジンを発行できるSubstackというサービスが、もてはやされているという文章を読みました。いま、知ったばっかりです。広報にしか使えないアテンション志向のTwitterやFacebookとは違って内容、文章で勝負できる書き手や取材者を支援するプラットフォームということです。あくまでテキストベースで、記述、叙述が主体の文章を支援するプラットフォームですが、それのPDF版があってくれると学術雑誌を創刊できると思います。PDFサーバーの簡易版(いろいろなフォントが埋め込めなくてもいい)を発生することができて、厳しくなくていいので、軽い認証(ダウンロードした人が読めることを保証する)くらいのものができないだろうか。そういうものを発行可能にするプラットフォームを誰か作ってくれないだろうか。 ---------- 執筆要綱・執筆要項こちらをご覧下さい。 「本の出し方」・「学術書の刊行の仕方」・「研究書」・スタッフ募集について・日誌の目次・番外編 ホットケーキ巡礼の旅 日誌の目次へ
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