2020年8月31日(月)オンライン学会中の学会出店(8月26日発信のメール通信の文章が元になっています。以下に書いてある「8月28日にヒエログリフの質問会をzoomで開催」は、無事に開催できました。) 秋の学会もオンラインでの開催になるようです。学会での書籍展示は、学会に参加される研究者の方とお目に掛かって、いろいろと話しをしたり、空いている時間に発表を聞いたり、また、出展場所に来てもらって、刊行した書籍を見ていただいたり、購入していただいたりと出版活動にとって、重要な機会です。リアルに対面での開催がなされないということは大きな痛手になります。仕事としても痛手ですし、とともに学会参加はいろいろと楽しみな側面もあります。今年の秋の日本語学会は、福岡での開催予定でしたので、天神に出る美味しい魚を食べるのを楽しみにしていましたが、それもかなわず、残念です。 学会自体は開催されて、書籍の展示が行えない中、代替え的にどうしようかといういくつかの試みがあります。学会のウェブページに、ビデオで短いプロモーションをする場所を作るであるとか、出版社のカタログへのリンク集を公開するであるとか。学会開催と並行して何かを行う場合に何がよいか。slackを立ち上げて、そちらに来てもらってチャットによってやり取りをするとか、skypeにコンタクトしてもらって、話しをするとか、学会にzoomの一部をブレークアウトルーム(分科会用の小さな部屋のようなもの)を設けてもらって、そこで交流を行うとか。discordというアプリがあって、これはもともと、仲間と一緒にやるゲームの対戦中に横で仲間とコミュニケーションするためのソフトのようです。ゲーム特化型チャットアプリと呼ばれていて、副次的に使うソフトであるので、それを学会が、zoomで開催されているところの横でバーチャルに開催するとかを検討していました。ただ、あまり普及していないアプリですと、そのアプリを使うためにわざわざインストールしないといけないですので、インストール済みの普及したアプリよりもハードルが高くなってしまいます。zoomのブレイクアウトルームがよいようにも思いましたが、学会が主催する場所に研究発表中の時間に立ち寄るというのは、発表者に申し訳ないようなところもあり、学会の公式的にはやりにくいのではないかとも思っていました。出版社が単独か共同でzoomで同時開催するのがいいのではないかと思っていたところでした。 そんなタイミングで独文学会からオンライン出展の案内が来まして、それが出版社が個々にzoomのアカウントを用意して、そちらで「展示」の活動を行うという方法でした。たしかにそれが、現実的な方法ではないかと思いました。リアルな展示ブースの場合、立ち話であっても、たとえば、著書の出版について個別に相談するということもありますので、出版社ごとにzoomのアカウントを持って、そこで行うということが現実的であると思います。販売については、人が集まっている雰囲気が重要なのでバーチャルで上手くいくのかは疑問と思いますが、何とかやってみるしかないでしょう。バナナならたたき売りはできますが、書籍の場合は、売り物は複数ありますし、中を見たいですから。 8月28日にヒエログリフの質問会をzoomで開催します。もともと、ヒエログリフについてひつじ書房のウェブマガジンの未草での連載がありまして、夏のこの機会に質問会を行おうというものです。執筆者の先生方が、いろいろと質問に答えます。その開催のためもあって、1つのアカウントを手に入れていました。すでにそれによるzoomを使った出版の相談なども何度も行って来ています。zoomを使うことになれていかなければなりません。学会展示というのも、さらなる実験ではありますが、オンライン開催の学会出店にも、挑戦していきたいと思っています。 ---------- 執筆要綱・執筆要項こちらをご覧下さい。 「本の出し方」・「学術書の刊行の仕方」・「研究書」・スタッフ募集について・日誌の目次・番外編 ホットケーキ巡礼の旅 日誌の目次へ
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