昨年付けたカウンターがもうすぐ12000だ。単純に計算すると一月1000件のアクセスということになる。一部、バブルもあったが、恐るべきことといえよう。
ここで考えなければいけないのは、ホームページのメンテナンス、更新の方法の確立である。私だけでなく、複数の人間がそれぞれhtmlを書いて、統一ある、また効率的なホームページ作りはどのようにして可能なのか。当然といえば当然な次のステップへ向けた準備が必要だ。
今月から、五島の姉さんの友人にも、仕事に加わってもらうことにした。マックも新しく1台送っている。非常に優秀な人のようだが、きちんと遠隔操作で、本の作り方、注意しなければ行けない点など、学んでもらわなければならない。こちらがわからすれば、ちゃんと教えなければならない。このことは、遠隔地と共同の仕事を作り上げるにはどういう注意が必要なのか、新しい方法論を産み出していかなければならないだろう。
共同作業というもののやり方を産み出していかなければならないということだ。しかし、もし生み出せさえすれば、可能性が広がる。
1年以内というのは、ちょっと無理だったが、12000件のアクセス数を越えた。一月1000ということはなかなかな物だといえよう。また、5月中に引っ越しできると大家さんから通知があった。事務所らしくなって、仕事も整理して、効率よく仕事をしよう。また、本日ついにアクロバット日本語版が発売になった。これによって電子出版のツールができ、大いに発展させていきたいものだ。数年来の待望のソフトの登場ということになるだろう。まずは、大いに祝福したい。
手始めにここからはじまる日本語学の目次と第1章をPDF化した。第1章は、パスワードを付けている。電子メールで問い合わせをしてくれた方には、公開する予定だ。jbc03436@niftyserve.or.jp
引っ越しのための台車が、届いてしまった。本当は、来週の月曜日の予定であったのに。かご付きの台車だが、予想よりも大きくて、驚いたが、引っ越しには活躍してくれるだろう。新しい事務所には、独自のサーバーを2台置くことは、前に述べたと思うが、今まで使っていたマックをサーバーに回すので、マックが3台足りなくなってしまう。安いマックを探していたが、なかなかいいものがなかった。6300/120がいいだろうと思っていたのだが、どこにも在庫はないようだった。あまり期待しないで秋葉原をいろいろ回っていたら、偶然、見つけた。マックを一日で3台買うというのは初めての経験だ。一台97000円。サーバーを持つこと自体、収益を上げるのに役立つか、長期的な展望に立たなければならないのに、引っ越しも含めて、出費がかさむ。しかし、一台10万円以下で済んだのはよいということになるだろう。一台、20万円を覚悟しようとしていた時だったから。
アクロバットのパスワードの付け方が、間違っていた。開いた人が、変えられないようにするには、パスワードは2つ入れる必要があったのだ。むむむ、まだ、道は遠い。なお、月刊言語6月号に「電子メールの敬意表現」という私の小文が載せられた。しばらくしたら、ホームページでも見ることができるようにしよう。また、勉誠社から、『人文学と情報処理』に「紀要論文の電子化とインターネット―少部数学術書出版の現状と将来展望」という題で原稿依頼をしていただいた。95年の8月には、「インターネット 入門から活用へ」という号に執筆したのだった。これに書いた文章を津野海太郎さんの目に止まって、津野さんの本に取り上げてもらったのだった。このテーマは、今取り組んでいるアクロバットに深く関係するし、私自身にとっていま一番精力的に取り組んでいることだ。ありがたいことである。
これは、今年の2月にnetpubというインターネットと学術出版を考えるグループとDTPと日本語の書籍組版について考えていこうと言うグループの共同で行った催しの内容をテープおこししたものをPDF化したのだが、これをPDFライブラリーに載せた。関心のあるかたは、是非ご覧いただきたい。今まで書籍の構造、見出しとか本文とかキャプションとか、あまりにも当たり前であまり考えられていなかった。そういった当たり前の基礎から考えてみようという非常に時宜を得た内容になっている。
お味噌屋さんというのが昔はあったという。農家が、自分のところで取れた大豆を持っていくと、発酵させてその手間賃を取る場合もあり、最初から、味噌屋さんで味噌を作って売る場合もあり、また酵母も売っていた。これは、これからの出版社の像の様な気がする。
これは、ちょっと思い付きなので、もう少し良い例があるだろうと思う。
ところで、アクロバットによる学術情報の発信は、時期が早すぎるだろうか? 私は、他に現実的な対抗馬があれば、時期早尚と言うことも言えると思う。しかし、マイクロフィルムにしろ、他の技術がもうすでに有効性を失っている現在、時間的な問題はないと断言したい。だいたい、マイクロフィルムを見る機械と、アクロバットを見ることの出来るパソコンはどちらが多いだろうか?
紀要の電子化のサンプルのページを作った。関心がある方は、ご覧いただきたい。
今年も学会のシーズンがやってきた。会場が、車で40分ほど離れたところにあるので、仕方なく、車で行くことにした。楽しい旅路でありますように。展示は、24日と25日で、それぞれ大阪国際交流センターと大阪市立大学(堺)である。一応、言語学関係は一通り持っていくことにしているので、興味のある方は寄って下さい。
5月末は、決算の書類を提出しなければならず、そちらもなかなか大変なので、少しづつ引っ越しをしているところだ。歩いて数分のところなので、大きい台車に本を積んで運んだり、パソコンも使っていないものから、移している。新しい事務所は、20坪あり、今の事務所の3倍の広さだ。もっとも倉庫も合体するので、2倍というところなのだが。5・6人くらいの会議もできるから、小さな会合は事務所で開けることになる。うれしい。
この時期(決算期)になるといつも頭に来るのが、在庫の評価である。本を作るに当たって、組版・印刷・製本代がかかる。これは当然だ。研究書の場合、数年分を作ることになる。数年分と言っても、500冊くらいだったりするのだが。出来た本は、とりあえず在庫になる。これが、原価で資産になってしまう。製造原価率が、25パーセントだとする。200万円かかったとして、50万円である。その50万円分まるまる残っている場合、この半分、つまり25万円の税金を取られることになるのである。売れた金額に税金がかかるのは、当然として、どうして売れてもいないのに税金を取られなければならないのか? 通常の商品の仕入れの場合、一月分の在庫で済む。ところが、本の場合、ゆっくりなのだ。それを数年分作るというのに、売れていない段階で本に税金がかかってしまう。これは、少なくとも研究書にはあわない在庫の評価方法である。