2024年の振り返り
今年は、前半は本の刊行に注力し、後半は学会出展と出張で目が回った一年でした。
今年刊行した担当書籍は、以下の11冊です。
1.物語の言語学
2.英語抽象名詞の可算性の研究
3.ワークショップデザインにおける熟達と実践者の育成 第2版
4.中国語現代文学案内
5.Perception and Linguistic Form
6.昭和前期における口演童話の変遷
7.大学で「英語」(ことば)と向き合う
8.〈学問史〉としての近代文学研究
9.日本文学の英訳研究
10.改訂版 グローバル社会のコミュニケーション学入門
11.日本近現代文学史への招待
今年刊行した中では、なんといっても5年以上かかって刊行までたどり着いた『中国語現代文学案内』を推したい(ぜひ図書館にいれてください!)です。
中国の作家99人の紹介、そして作家ごとに邦訳されている作品を網羅したリスト掲載、執筆者も30人以上と、コンパクトながら大変充実した内容となりました。作家の写真も掲載しており、みなさん決め顔だったり自然体だったりと、パラパラと写真を眺めているだけで、不思議と親近感が沸きます。なかなか他にはない本ができたのではないでしょうか。
2月に刊行した『物語の言語学』は刊行時からとても評判がよく、早々に重版となり、2刷となりました。
言語学の観点からフィクションから実際の語りまで幅広く物語に触れていく試みの面白さがうまくみなさんに伝わったのだと思います。
語りという点では、『昭和前期における口演童話の変遷』は、子供たちに(時には千人規模で)児童文学を語って聞かせるということが、明治中頃から始まったということで、今は口演童話という言葉自体はありませんが、その展開を追った本書はとても興味深いもので、多くの方に読んでいただきたいと思っています。また装丁もとても格好良く仕上がりました。『英語抽象名詞の可算性の研究』『Perception and Linguistic Form』のシリーズを手掛けていただいている白井敬尚さんのデザインです。
今年の後半は仕込みの時期でもあり、たくさんの校正ゲラが動いており、年明けから刊行予定の本がたくさんあります。
また、長年寝ていた企画がついに動き出すことになったというものもあり、2025年もとても楽しみにしています。
きっちりとお仕事をやりきれるように体調を整えつつ、がんばりたいと思います。
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