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2024.11.19(火)

出張が多いこの秋


この秋は関東以外での学会が多く、色々な場所に出張しています。
出張自体はいいのですが、宿をとるのが大変で、先日北海道で開催された日本言語学会でも皆さん挨拶代わりのようによく宿がとれましたねと言い合っていました。

北海道ではかろうじてとれたカプセルホテルに宿泊しました。カプセルホテルという名前ですが中はとても綺麗で、昔ながらのカプセルホテルとは印象が全然違い、マンガ喫茶の個室ブースエリアみたいな雰囲気でとても快適でした。雰囲気が若者向けです。これならカプセルホテルでも全然いいなと思いました。

私が入社してしばらく経って出張にも慣れた頃、なぜかよくカプセルホテルを利用していた時期がありました。昔ながらのカプセルホテルも全然快適だったのですが、ある時イビキがとてもうるさくて、しかもそれが一人のものではなくて、イビキおじさんの合戦が始まったと思って全然眠れない時がありました。そんなことがあり、しばらくカプセルホテルは利用していなかったのですが、いまや私も余裕でイビキ合戦に参戦する一人のおじさんです。

この週末は名古屋へ出張です。一日はビジネスホテルをとっていましたが、前日入りすることにしたので、その日はカプセルホテルとなりました。しかもそこは思い出のイビキ合戦のカプセルホテルです…。どんな夜になるのか、楽しみです…。




2024.11.5(火)

刊行! 『ベーシック形態論』


秋の学会シーズン真っ盛りですね。今週末の9日、10日に開催される日本言語学会など、今年の秋もひつじ書房は多くの学会に出展して書籍を展示しています。もしご参加の学会に出展していましたら、ぜひ出展ブースにお立ち寄りください。 学会に合わせて色々と新刊も刊行しています。本日はその中から『ベーシック形態論』(小野尚之著)を紹介いたします。

『ベーシック形態論』はひつじ書房のテキスト「ベーシック」シリーズの一冊でして、その名の通り形態論を基礎から学ぶための初学者向けテキストです。 本書は言語学や英語学の知識がほとんどない初学者・学生に向けて書かれていまして、わかりやすい説明を心がけていること以外にも、さまざまな工夫がされています。そのため、大学の講義や演習のテキストとしてとても使いやすいものになっています。
例えば工夫の一つとして、身近な言語現象を多く取り扱い、学生たちに形態論への親しみを持ってもらいやすいようになっています。「ぼっちキャンプ」「ポイ活」「無理くない?」などなど、学生にも身近な言葉を取り上げて、これらの語がどのように成立しているか、形態論ではどのように説明できるかなどを解説しています。
また、各章に「設問」や「Discussion Topic」といった項目を設けているので、身近な言葉をもとに学生自身で思考するようにも構成されています。「Discussion Topic」では「「就活」は「就職活動」を短縮したものだが、「募金活動」を「募活」のように短縮できないものとの違いは何か」、「では「ポイ活」という語は「ポイント活動」という語がないのに、どうして成立しているのか」など、学生同士で話し合えば盛り上がりそうな話題が盛り沢山です。
そのほかの特徴として、他の形態論の概説書ですと英語を主に扱って解説するものも見受けられますが、本書は英語だけでなく日本語についての解説も充実しています(例えば第4章の章タイトルは「英語の形態素」ですが、第5章は「日本語の形態素」です)。英語(学)だけでなく、日本語(学)に興味のある学生にも読みやすいかと思います。

「形態論に興味を持ったら、まずこの一冊」と言えるようなものが出来ました。学会の出展ブースでぜひお手に取っていただき、講義用テキストなどとしての採用をご検討いただけますと嬉しく思います。

『ベーシック形態論』詳細ページ
https://www.hituzi.co.jp/hituzibooks/ISBN978-4-8234-1261-5.htm






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