広東語の世界へ
ジュンク堂書店池袋本店で、中央公論新社から刊行された『広東語の世界』(飯田真紀著)の発売を記念して、弊社から2019年に刊行した『広東語文末助詞の言語横断的研究』(飯田真紀著)を併売してくださっています。
『広東語の世界』は新書で、広東語がわからなくても読みやすく、グローバルな視点で広東語というものを問い直していて興味深いです。
『広東語文末助詞の言語横断的研究』は、広東語の文末助詞の全体像を明らかにし、さらに日本語との多くの共通点を指摘し、言語横断的な観点で「文末助詞」という言語カテゴリーを再考しています。
新刊と一緒に棚においてくださって、新書から専門書へとしっかりと橋渡しをしてくださって、大変ありがたく思います。
棚には白水社さんの語学書『ニューエクスプレス 広東語』もあります。
ジュンク堂書店池袋本店 実用書・地図・文具担当さんのX(旧Twitter)では、『広東語文末助詞の言語横断的研究』に掲載されている例文がおもしろいと紹介してくれました。
「「前回そちらは私に弁当3つ分の借りがあったので、取り戻したいんです。」
一体どんな状況なのか全く謎ですが、引用元が記載されており、実際に映画やTVドラマで使われた台詞なのだそうです。全体的にこういう感じなので、楽しみながら学べそうですよ」
とのこと。ありがとうございます。
上の例文は、想定外の提案を行うときに使用される文末助詞が表れている例文の直前の発話でした。
わたくしからも気になる例文をひとつ。
「お金を入れるんだよ。お金だよ。入れるんだよ。 (さあ)入れるんだ。ぼんやりして…。」
(※広東語を記載したいのですが、文字化けが生じる可能性がありますので泣く泣くなしにしております。)
何に入れるんでしょうね。貯金箱でしょうか…。
これは、相手に発話内容について聞くことを要請する伝達態度を表す助詞の説明にでてくる例文です。
映画や小説、インターネットからの用例も豊富で、広東語の雰囲気が訳文からも伝わってくるようです。
先週はじめに弊社の営業担当がおとずれた際は棚に置いてくださっていました。ジュンク堂書店池袋本店2階の趣味・暮らし・地図・文具のフロアの棚9[海外ガイド(アジア)]で展開されているようです。そして、8階3番[中国語]棚にも置いてくださっているようです。ぜひ、お立ち寄りください。
『広東語文末助詞の言語横断的研究』
先週のはじめに弊社の営業担当が訪れた時の写真
左端の函入りの本です。
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