校正の赤ペン
現在刊行予定の本がたくさん詰まっており、アップアップしております。
毎日たくさんの校正をしていますが、それに使う赤ペンは仕事道具として大事にしています。
ひつじ書房では三菱鉛筆の水性ボールペンの、uni-ball eyeを主に使っています。これは書き始めがかすれなくて、色もはっきりとしているので、修正をする作業者も赤字をみつけやすく良いペンだと思っています。作業者が見逃さない目立つ発色というのは大事です。一方で、少し乾きにくいという弱点があることと、私は書くスピードが遅いので文字が太くなり滲んでしまうので使いこなすのが難しいと感じています。
油性のボールペンは速乾なのが良いところですが、色が薄く、赤字の見つけやすさという点では良くありません。また、ペン先が堅いのも跡がつきやすいので難点です。
そのため、今は比較的乾きやすくて色味もはっきりしているゲルインキのボールペンが使いやすく思っています。
昨年、三菱鉛筆のゲルインキ uni-ball one が世界一黒が濃いとしてギネス世界記録の認定を受けたニュースがありましたが、赤については特にギネス記録のペンはなさそうです。
私なりに各社の赤のゲルインキボールペンを試してみて、今のところ一番使いやすく思っているのがPILOTのジュースアップです。細い線でゲラの細かなところにも書き込みやすく、発色が鮮やかで書き込んだところも良く目立ちます。
機会がありましたら校正に使いやすい赤ペン、ぜひ研究してみてください。
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