『AI時代に言語学の存在の意味はあるのか?』もうすぐ刊行します
ひつじ書房のウェブマガジンでの連載を元にした、『AI時代に言語学の存在の意味はあるのか? 認知文法の思
考法』(町田章著)がもうすぐ刊行となります!
連載の開始は2019年、ちょうど「ディープラーニング」が話題になっていた頃で、中身がブラックボックスと言
われるディープラーニングだけども、人間がことばを学ぶのと「ディープラーニング」は何が違うのか、言語の
専門家による解説をして欲しい!というきっかけから認知言語学を専門とする町田章先生に連載をお願いしたも
のでした。
連載自体は2021年に完結しましたが、書籍化に向けてまとめていただいているうちにChatGPTが出て、その衝撃
的な能力に、いよいよこれからAIのことを無視して話すことはできなくなったタイミングではないかと思います
。大量のデータの中から共通の特徴を抽出することがAIの得意とすることなら、言語研究者の出番はなくなるの
ではないか? 長い時間をかけて学んだ英語力で心を込めて書いた手紙より、AIが一瞬で翻訳した英語の方が確
実に相手に伝わるとしたら、英語を学ぶことの意味は…? 真剣に向き合って考えなければいけないことは多い
はずです。
本書は、いますべてのことばに関わる人が読むべき内容が詰まっています。
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