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2023.6.20(水)

『イン/ポライトネス からまる善意と悪意』鼎談

梅雨の低気圧にぐったりしたと思ったら真夏のような日差しと、お天気に一喜一憂する日が続いています。
お天気といえば先日、『週刊読書人』に掲載される鼎談の収録に同席しましたが、収録日はなんと台風! 対面開催の予定だったのですが、急遽Zoomに切り替えての収録となりました。

鼎談のテーマは先日刊行した『イン/ポライトネス からまる善意と悪意』。編者の滝浦真人先生と椎名美智先生、そして執筆者の一人である阿部公彦先生を加えての鼎談です。お三方のスケジュールが合う日がこの日しかなったため、台風にもかかわらずの決行となりました。これ以上の雨天決行はそうそうなさそうです。

内容は6/23号の『読書人』をぜひご覧いただきたいのですが、面白かった話を少しだけ。
本書の帯文は「ディスることに発揮される創造性?」としました。これは、掲載論文の1本、椎名美智先生の「悪態をつく人びと シェイクスピア時代のコメディを分析する」から連想してつけた文言です。
椎名先生の論文は、他者へ対する呼びかけ語を分析すると、親愛語(=ポライトな表現)に対して卑語(インポライトな表現)はバリエーションが多いという話です。ポライトな表現は定型的ですが、インポライトな表現をするには、相手の期待を裏切って定型から逸脱した表現をしなければならない。そのため、悪態は多様性に富む……。これは非常に面白いと思いまして、帯に使いました。鼎談でも、「単語としては普通のことばでも、使い方を逸脱すると悪態として機能する」という話が出ています。

印象ですが、最近「逸脱」を言語研究のキーワードとしてよく聞くように感じています。「理想的な話者のことばから離れて、実態を研究する」という趣旨の企画によく関わっているからかもしれません。鼎談を聞かせていただいて、「インポライトネス」もそういえば、理想的なことば(やコミュニケーションの方法)から離れたところ、「逸脱」を研究することになるのだなと、自分の中で腑に落ちました。

『イン/ポライトネス からまる善意と悪意』の鼎談は、『読書人』6/23号の1・2面に掲載予定です。
『読書人』は書店さんでの店頭売りのほか、データ販売も行なっています。ぜひご覧ください。

★読書人WEB
https://jinnet.dokushojin.com/






2023.6.7(水)

6月になりました

週間天気予報を見るとこの先ずっと晴れのマーク無く、関東の梅雨入りも近いのかもしれません。
雨が降らないと水不足など、さまざまな問題があることがわかっていても、気分がどんよりします。
暑すぎる夏も苦手ではあるのですが。

我が家では今年、稲とオクラの栽培に子どもたちが挑戦しています。

稲は子どもが学校からもらってきたタネを蒔いたものなのですが、管理が悪いのかかなり枯れてきていて先行きが不安です。

オクラは昨年栽培していたものからタネを取り、こちらもタネから育てています。
成長はゆっくりですが、すくすくと育っているようです。子どもと観察を続けていますが、先日大きな毛虫がついていたのを発見しました。時すでに遅く、たくさんの葉が食べられてしまいこちらも無事に収穫できるか心配になってきました。

このようなことがあると、オクラ一本育てることの難しさがわかり、あらためてスーパーに並んでいる食材のありがたさがわかります。
「食育」と呼べるようなものではなく、家庭菜園とも言えない鉢植えの植物ですが、いろいろな発見があるものですね。
今後の成長が楽しみです。






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