印刷の立ち会い
私が編集を担当している書籍ではありませんが、アジア全域を対象とし、詳細な解説も付いた言語地図『Linguistic Atlas of Asia』が刊行を間近に控え、現在、印刷などの作業が行われています。先日、函の印刷の立ち会いがあるということで、私も印刷が行われる丸上印刷様へ同行させていただきました。入社時からコロナの影響で見学などがなかなかできなかったので、印刷所で印刷される現場を見学するのはこれが初めての経験でした。
基本的にカバーや函の印刷の出来の確認は、色校(色校正の略。指定した色で刷り上がるかなどを確認するために、試し刷りをしてチェックする作業)で確認いたします。しかし、今回は色校の段階で色味などを修正したので、印刷所で実際に印刷されるものを確認することになり、印刷の立ち会いが行われることになったのです。
写真に映っているのが印刷に使われた印刷機です。
CMYKごとに印刷機にインクを入れるところが分かれています(上の写真はKのインクの箇所)。
その場でデザイナーの三好誠さんが刷り上がりを確認し、「少し緑を濃く出したい」ということで、インクの量を調整して色味をその場で変更していました。
インクの調整は一度で終わりましたが、終わった後に先輩に話を聞いたら、「色味が難しい書籍のときは何度も調整しなおす」とのことでした。今回は調整がスムーズにいってよかったです。
コロナの影響で印刷所へ見学に行く機会がなかった私にとって今回の立ち会いはとても貴重な機会になりました。印刷の現場を見せてくださった丸上印刷様、ありがとうございました。
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