「未草」で連載中「〈社会システム〉として言語教育を観察していく」
ウェブマガジン「未草」で私が連載ページの更新を担当している、新井克之先生の「〈社会システム〉として言語教育を観察していく」の第2回が先週公開されました。
この連載では「言語教育」について、単に単語や文法事項を学ぶようなものとして狭く限定してとらえるのではなく、それによって学習者自身の「こころ」の変化や、その学習者たちが言葉を通じてコミュニケーションをすることで変化する「社会」も含めた大きな「社会システム」として考察を行ってます。
先日公開された第2回「学習による成長とは何か?いわゆる〈主体〉とは何か? ―変容しつづける人と社会―」では、「いったい、なぜ、第二言語を学ぶのか。」という問いかけから始まります。その答えは本当に、よく言われるような「仕事や将来のため」、「成長のため」なのだろうか。では、言語教育における「成長」とは何なのか……、と言語教育の根本的な部分が次々と問い直されていきます。
こうした問いに対して社会学者ニクラス・ルーマンの有名なオートポイエーシス概念などを用いることで、言語教育を俯瞰的にとらえ、「人」「ことば」「社会」の結びつきについて明らかにしていくのです。
読めば言語教育と社会に対する関心が高まることの間違いなしの連載です。ぜひご覧ください。
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