校正記号の確認
登録や何かの申し込みをするときに、業種を選択肢から選ぶようにという指示で選択肢に「出版」というカテゴ
リが無い場合があって、何を選んだら良いのか迷うことがよくあります。印刷や製本屋さんのように直接作って
いるわけではないけど製造業? サービス業ではないし…。(総務省の日本標準産業分類では、出版業は「情報
通信業」に分類されていました)
さて、物理的にものを作っているわけではありませんが、私たちが作っている「書籍」は工業製品の一種となり
ます。そのため、書籍の紙のサイズも日本工業規格(JIS)でサイズが定められていますし、校正に使う「校正
記号」も実はJISで定められています。
JIS規格詳細画面 印刷校正記号
https://www.jisc.go.jp/app/jis/general/GnrViewerLogIn?logIn
(以前は自由に見れましたが、いつの間にか登録が必要になっていました。登録自体は誰でもできます)
校正記号についてはひつじ書房のホームページにも、まとめてPDFで公開しています。
校正記号の例(pdf)
https://www.hituzi.co.jp/sippitu/kouseikigou_20081007.pdf
ひつじ書房の校正記号の使い方は、2006年に公開したものですが(途中少し手を入れたので日付けは2008になっ
ています)、JIS規格ページの更新日を見れば分かるように、JIS規格は2007年に改訂が行われています。そのた
め、2007版に完全に準拠しているわけではありません。
ただ、大きな改訂がされているわけではなく、また「許容」として従来のやり方も含めいくつかの書き方の例も
挙げられており、規格から外れているわけではないので、そのままにしています。
要は作業をするのは人間なので、記号を使用することで無駄なく、間違い無く作業が行われれば良いので、変に
逸脱した書き方をしなければ良いのです。
逆に、JIS規格の校正記号で、「文字の下に赤線」で「イタリック」にする指示となりますが、これは「下線を
入れる」のと間違えやすいと思うので、下線だけにしないで私は「イタ」と書き添えた方が良いと思います。ま
た、以前半角のダッシュに「全角」と指示を入れたら「全角アキ」になって出てきたこともあります(これは作
業者が悪いと思いますが…)。
校正を入れているとつい書き込むことに集中して作業者のことを忘れてしまいますが、作業をする人に効率よく
伝わるように、校正書きをするようにしたいものです。その時に、自己流になってしまっていないか、たまに校
正記号表を見て、赤字の入れ方を確認するようにしています。
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