「古代エジプト語のヒエログリフ入門:ロゼッタストーン読解」執筆者とのオンライン質問会、開催
人が集まるようなイベントが、様々な配慮のもとで開催され始めました。春は中止や延期のイベントも多くありましたが、人数制限や予約制、会場の工夫など、従来と形式を変えての実施もされ始めたようです。オンライン化したイベントもあり、当日の熱気が味わえないのは寂しいですが、一方で参加しやすく便利でもあり、複雑な気持ちです。
さてひつじ書房でもこのたび初めて、オンラインのイベントを開催することになりました。
ウェブマガジン未草に連載していただいている「古代エジプト語のヒエログリフ入門:ロゼッタストーン読解」の先生方にご登壇いただき、Zoomを使っての質問会を開催します。みなさまが気軽に参加できるようにということで企画された催しです。ぜひご参加ください。
ちなみに、ひつじ書房ではいまだヒエログリフがテーマの本は出したことがありません。それなのになぜこの連載が始まったかと言いますと、本の装丁にきっかけがありました。
『認知語用論の意味論 真理条件的意味論を越えて』(コリン・イテン著 武内道子・黒川尚彦・山田大介訳)
(原著はLinguistic Meaning, Truth Conditions and Relevance: The Case of Concessives (2005))
http://www.hituzi.co.jp/hituzibooks/ISBN978-4-89476-894-9.htm
この本は、カバーにロゼッタストーンの写真を使っています。本のテーマそのものはロゼッタストーンは関係ないのですが、言語の本質に迫る内容、あるいはことばの読解の手がかりというイメージから採用されたのだったかと思います。
その背景にヒエログリフをあしらおうということになったのですが、言語学の出版社としてはいいかげんに配置するわけにはいかない。でもわからない。そんなときにご助力いただいたのが、本連載の執筆者の一人、宮川創先生でした。
このときは、本の担当者である房主と、Facebookでやりとりしていただいたと聞いています。原著のキーワード(relevance utterance cognition communication concessives meaning)の発音をヒエログリフに当てはめてもらい、宮川先生のお知り合いの方がつくったヒエログリフのフォントを使わせていただいたとのこと。ちなみにカバーソデにも宮川先生のお名前を入れています。
そんなご縁で始まった連載ですが、今年で2周年になります。いよいよ、実際にヒエログリフを読むという段階にさしかかったところです。ぜひご覧いただければと思います。
○第1回はこちら↓
http://www.hituzi.co.jp/hituzigusa/2018/08/31/hieroglyph-1/
○「古代エジプト語のヒエログリフ入門:ロゼッタストーン読解」執筆者とのオンライン質問会 詳細↓
http://www.hituzi.co.jp/hituzigusa/2020/08/20/hieroglyph-event/
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