ウチにいよう、本を読もう
新型コロナウィルスでたいへんな毎日をお過ごしのことと思います。
ひつじ書房も4月上旬から順次在宅勤務が中心となっており、家族以外の人とのコミュニケーションに飢えてきた、そんな日々であります。
友人や知り合いと取り交わす、何気ないLINEやメッセージが、いつもより心に沁みる、そんな日々でもあります。
晴耕雨読。街に出られず、悶々と、ウチで本を読むしかないわけです。
明日のことも、1週間後のことさえ見通しがたたないことの不安が、こんなにも大きなストレスになるということはこれまであまり体感したことがなかったように思います。
一方であまりストレスに感じないという方もいるようで、それぞれの置かれた立場によっても感じ方が違うのかもしれません。
私自身は、情報を取り込みすぎるのにも少し疲れてしまいました。
緊急事態宣言のあと、ビルや百貨店・ショッピングセンターに店舗を置く多くの書店が臨時休業を余儀なくされました。出版社にとってパートナーというべき存在が、とても厳しい状況に追い込まれています。
本は生活必需品ではないかもしれません。無くても生きていけると言えばもちろんそうです。体をつくる食べ物とは違います。
でも、それでも授業のため、講義のため、研究のため、必要としてくださる方がいる。本が必要だ、という方にはなんとか本を届けたいと思います。
ただ、そのとき私たちは書店の存在を忘れてはいけないと思っています。電子書籍ではない紙の書籍は、書店で本を買ってもらうことで出版社は存在していけるからです。
一部の大学生協や書店ではオンラインで学生から受注をとり、配送で対応する、そんな取り組みをしているところもあると聞いています。
大学も、大学生協もいつもより少ない人数で、様々な制約を受けながらできることをやってくださっているのだと思うと、本当にありがたく思います。
ひつじ書房は事務所近隣に住んでいる社長以下スタッフの支えがあり、
平日は通常運転とはいきませんが、動いています。
いつまで続くのかわかりませんが、みなさんと力を合わせてコロナ禍を乗り切りたい、そう思っています。
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