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1月

2019.1.23(火)

第34回梓会出版文化賞特別賞贈呈式にいってきました



ひつじ書房は第34回梓会出版文化賞特別賞を受賞しました。先週その贈呈式があり、房主と社員で参加してきました。

受賞式は一ツ橋の如水会館にて行われました。弊社のほか、第34回梓会出版文化賞の作品社さん、第15回出版梓会新聞社学芸文化賞の亜紀書房さん、同特別賞のボーダーインクさんの代表の方がそれぞれ登壇、スピーチをされました。各社のスピーチは後日、動画が梓会のWebサイトにアップされるそうです。
スピーチは各社の特徴や歴史が現れていて面白いですが、沖縄の出版社のボーダーインクさんは1990年創業とのことでひつじ書房と同い年でした。出版物のほどんどが沖縄県内の販売だそうですが、それでも平均的な初版刷部数はひつじ書房より多いようです。「選考のことば」のなかでは「地元力」が評価されたと述べられていましたが、まさにその通り。出版というもののあり方の多様性を感じます。

選考委員の加藤陽子先生の講評は、実はいちばん楽しみにしていました。今回の応募は五十二社だったそうですが、どんなところが評価されたのか、通信簿を待つ小学生の気持ちを久々に思い出しました。いわく、長年一次選考で残りながら次点が続いていたそうで、今回は『関西弁事典』 (真田信治先生監修)と『小笠原諸島の混合言語の歴史と構造』 (ダニエル・ロング先生著)が特に高く評価されたとのこと。
本賞は応募時に、過去1年の刊行物から5点までを選んで添えて応募します。講評で触れられていた2冊以外にも語用論についてのコメントもありました。私は最近、語用論関係の担当書籍が多いため、「面白いですよね!」と内心でうなずいていました。

ロビーには応募書籍の展示がありました。各社の熱気を感じます。
この熱気に負けないよう、今後ともつとめていきたいと思います。


(ロビーの展示 ひつじ書房の展示書籍は『小笠原諸島の混合言語の歴史と構造』(ダニエル・ロング先生著)、『限界芸術「面白い話」による音声言語・オラリティの研究』(定延利之先生編)、『Rhetorical Questions』(後藤リサ先生著)、『関西弁事典』(真田信治先生監修)、『歴史語用論の方法』(高田博行先生・小野寺典子先生・青木博史先生編)







2019.1.8(火)

天かすか揚げ玉か



2019年が始まりました。あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

年末年始は実家のある福島で家族とゆっくり過ごしていました。ふとテレビをつけると、西川きよし氏が国会議事堂内の食堂でひとりお蕎麦を食べていました。

西川氏「東京では天かすのこと揚げ玉って言うやろ」
スタッフ「……いや、天かすって言いますね」
西川氏「揚げ玉って言うやろ、関西では天かすしか言わへん」
スタッフ「天かすも揚げ玉もどちらも言うと思います」
西川氏「そうなんか。さんまなんかが流行らせたんやな」

このようなシーンでした(曖昧な記憶で書いているので、実際の発話とは異なる部分があると思います)。
西川氏の質問に答えたスタッフ(声の感じでは私と同年代と思われます)の、「天かすも揚げ玉もどちらも言うと思います」という返答には納得。私自身は最近「天かす」と言うことが多いような気がします。でも、東京の家の近くのスーパーで売られている「天かす」には「揚げ玉」と書かれているものも多いように思います。弊社の東京生まれのスタッフに聞いてみると、「揚げ玉。天かすは関西っぽい」との返答が。なるほど。

「天かす」と「揚げ玉」、みなさまはどちらに親しみがありますか?






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