春は旅立ちの季節でもあります
1年間アルバイトに来てくれていた学生のSさんが海外留学するということで辞めることになり、先日、最終日を迎えました。
アルバイトさんには、書籍の梱包・発送、入力作業など出荷や営業に関わるの作業・業務をお願いすることが多いので、他の編集の社員よりも営業担当の私が関わることが多いのですが、Sさんが「ひつじ書房で三井さんから教えてもらったことがためになりました」と、お礼のお手紙と共にシャンシャンのぬいぐるみをプレゼントしてくれました。このようなプレゼントは初めてだったのでとても嬉しかったです。
私は当たり前に思っていることを伝えて、業務上必要なことを教えているので、誰かにそう言ってもらえるような指導や言葉があったのかは自分ではよくわからないのですが、何かをする上で自分が学び取る意識がなければ何事も成長はないのだな、と改めて感じました。
Sさんはとてもまじめで、失敗してしまうことがあっても同じようなミスをしてしまうことが少ない方だったように思います。わからないことがあっても事前に質問を上手にしてくれるところも印象に残っています。
誰でも失敗はあるもので、それを次にどう生かすかということがやはり大事なことだと思います。口で「次からは気をつけます」といってもそれをしないためにどうしたら良いのか、考え改善していくことができることが仕事をする上でとても大切なのだと、アラフォーの私は思うのです。
私も学生時代・社会人時代と20年以上仕事をしていますが、書店のときにはお客様にとって必要なサービスってなんだろうと漠然と考えてみたり、取次のときには出版界のことを思ってみたり、必要のないようなことをしなければならない不条理について考えてみたり。
会社のために働く(業務を遂行する)ということはもちろん大切ですが、その上で人としての成長をしていかなくてはいけませんね。
散りゆく桜に思いを馳せ、少しセンチメンタルな気分も漂っておりますが、新年度を新たな気持ちで迎えたい、そんな気持ちの年度末です。
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