HOMEへ過去の日誌2月の日誌スタッフ紹介

3月

2018.3.29(木)

春は旅立ちの季節でもあります



1年間アルバイトに来てくれていた学生のSさんが海外留学するということで辞めることになり、先日、最終日を迎えました。

アルバイトさんには、書籍の梱包・発送、入力作業など出荷や営業に関わるの作業・業務をお願いすることが多いので、他の編集の社員よりも営業担当の私が関わることが多いのですが、Sさんが「ひつじ書房で三井さんから教えてもらったことがためになりました」と、お礼のお手紙と共にシャンシャンのぬいぐるみをプレゼントしてくれました。このようなプレゼントは初めてだったのでとても嬉しかったです。

私は当たり前に思っていることを伝えて、業務上必要なことを教えているので、誰かにそう言ってもらえるような指導や言葉があったのかは自分ではよくわからないのですが、何かをする上で自分が学び取る意識がなければ何事も成長はないのだな、と改めて感じました。

Sさんはとてもまじめで、失敗してしまうことがあっても同じようなミスをしてしまうことが少ない方だったように思います。わからないことがあっても事前に質問を上手にしてくれるところも印象に残っています。
誰でも失敗はあるもので、それを次にどう生かすかということがやはり大事なことだと思います。口で「次からは気をつけます」といってもそれをしないためにどうしたら良いのか、考え改善していくことができることが仕事をする上でとても大切なのだと、アラフォーの私は思うのです。

私も学生時代・社会人時代と20年以上仕事をしていますが、書店のときにはお客様にとって必要なサービスってなんだろうと漠然と考えてみたり、取次のときには出版界のことを思ってみたり、必要のないようなことをしなければならない不条理について考えてみたり。
会社のために働く(業務を遂行する)ということはもちろん大切ですが、その上で人としての成長をしていかなくてはいけませんね。

散りゆく桜に思いを馳せ、少しセンチメンタルな気分も漂っておりますが、新年度を新たな気持ちで迎えたい、そんな気持ちの年度末です。





2018.3.27(火)

サプライズ訪問



毎日ぽかぽかして気持ちがいいですね。花粉症が無ければなお良いのですが…。
ひつじ書房の近くの公園の桜は満開です。弊社のお花見は来週開催予定なのですが、もう葉桜になってしまっているでしょうか?


話は変わりますが、昨年末のとある昼下がり、うれしい訪問がありました。
イタリア留学時代(※2013-17年春までイタリアに留学していました)の恩師が、イタリアからはるばるひつじ書房まで会いに来てくださったのです!
(なお、年末年始、年度末のドタバタを切り抜け、ようやく今日、このお話を書くに至っております。)

先生には社会言語学の授業でお世話になりました。
授業ではさまざまなテーマを扱いましたが、特に、私の卒論テーマにもなった、現代イタリア語の特徴や、標準イタリア語とイタリア方言の関わりといったテーマは非常に興味深く、強く印象に残っています。
イタリアの大学で学んだ言語学の知識は現在の仕事に大いに役立っています。

「来ちゃったわ!イタリア人はサプライズが大好きなの!」という言葉どおり、本当にサプライズでしたので、もちろん事前の連絡などは一切ありませんでした。
「言語学の出版社に就職した」という連絡はしていたものの、社名までは伝えていなかったのですが、先生の日本人の旦那さまの助けもあり、インターネットで調べてたどり着いたとのことでした。

「絶対に、この人にここで出会うことはない」と思っていた人に出会ったとき、人は驚きのあまり言葉を失い、大混乱するものなのだなと、ふりかえってしみじみ思います。
本当にびっくりしましたが、明るくてぶっ飛んでいるイタリアらしさと、生のイタリア語に久しぶりに触れ、心がほっこりしました。
さすがに「先生、次回は事前に連絡してくださいね」とお願いしておきましたが。


もうすぐ卒業から1年が経とうとしています。時が過ぎるのは早いものです。これからまた新たな1年が始まるような気持ちです。

初めての日本滞在で、日本が大好きになったという先生に、満開の桜の写真を送ろうと思います。










2018.3.8(木)

新刊続々



年度末いかがお過ごしでしょうか。
学術振興会の助成事業として刊行する書籍の編集が一段落し、思えば2月はあっという間に過ぎ去ってしまいました。学術振興会関連の書籍だけでも10冊の新刊が出ています。わたしはそのうち2冊を担当しました。

新刊で英語の本が3冊あります。「Hituzi Linguistics in English」のシリーズは、No.24からデザインを一新しまして、今回はNo.25、26、27が一気に刊行されました。ビビッドなカラーが素敵です。表紙のフォントが各巻微妙に違うので、ぜひ比べてみてください。No.28も3月に刊行予定です。

3月末には、ついに『関西弁事典』が刊行となります。本日、本文のデータを印刷所に入稿しました。ここまで、本当に長かったです。
編集の過程では、至らない点ばかりで、監修・編集委員の先生方にたくさんご迷惑を掛けてしまい、本当に申し訳なかったと思います。反省点を挙げれば切りが無いですが、今は、何事もなく印刷・製本を終え、無事に本ができあがるのを祈るばかりです。期待と心配とで落ち着かない日々を過ごすことになりそうです。

またこの3月末で、わたしがひつじ書房に入社してから丸2年になります。なんだか気分的には2年以上働いているような気もします。それだけ2年目はハードでディープだったということかもしれません。4月からは3年目です。4月以降もどんどん新刊を出していきたいと思います。








HOMEへ

過去の日誌

2月の日誌

スタッフ紹介