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7月

2016.07.28(木)

講演会を終えて



すこし前のことになるのですが、先月6月22日(水)にクック治子先生のミニ講演会が無事終了いたしました。
(近々ご報告を書かなければと思いつつ、気がついたら、はやいものでひと月が経ってしまいました。)

平日昼間という、なかなか足をお運びいただきにくい時間帯にもかかわらず、思った以上の方々にお越しいただけまして、ほっと胸をなで下ろしました。
お越しくださった方々、どうもありがとうございました。

興味・関心をもっていただけそうな方々に、どのように講演会の情報をお届けするのかはほんとうに難しい課題です。
特に、6月の講演会は言語社会化という日本ではまだ議論のあまり見られない分野に関する講演会でしたので、余計に頭を悩ませました。

首都圏の大学・高校に掲示用のポスターを送らせていただいたりもしましたが、来場者の方々に伺いましたら、ポスターで、というよりもインターネットや人づてに講演会のことを知った、という方が多いようでした。
講演会を行う際の広報のしかたについてはまだまだ模索中です。

ひつじ書房の今後の講演会に興味をもたれた際は、お知り合いの方とお誘い合わせの上、お越しいただけましたらありがたいと思います。





2016.07.22(金)

ICP2016に出展します



来週の25日から29日までパシフィコ横浜で開かれる、第31回国際心理学会議(ICP2016)にて書籍出展をおこないます。5日間と開催期間が長いので、何人かの社員が交代で参加する予定です。

今回の出展の目玉は、渡邉が7月12日のスタッフ日誌で紹介していた英文書籍、日本発達心理学会編『Frontiers in Developmental Psychology Research Japanese Perspectives』です。12日の時点ではまだ印刷の段階でしたが、その後できあがってきました。表紙の地色はシルバーということで、ギラギラと派手な感じになるのかなと思っていましたが、できあがりを見てみると、落ち着いた色合いでとても上品だと思いました。菱松紋をアレンジした模様も相俟って、なんとなく和の雰囲気です。これはぜひ実際に手にとって見ていただきたいと思います。

もちろん装丁だけではなく、日本の発達心理学の研究を広く世界に向けて知らしめるためにも、この国際会議の場で、多くの方に注目していただきたいです。





2016.07.20(水)

出張に行きました



先日、大阪に出張に行ってきました。わたしにとって2度目の出張です。前回は学会での書籍出展のためでしたが、今回は『関西弁事典』の編集会議のための出張でした。

『関西弁事典』は多くの執筆者の方々が関わっている大きな企画であり、今回から会議に参加させていただくことになりまして、とても光栄に思います。会議では、編集委員の先生方にお集まりいただき、原稿の提出状況の確認や、表記のルールについての検討などを行いました。朝の9時半からはじまった会議は、夕方まで続きました。
事典を作るということは、一筋縄ではいかないことと思いますが、刊行まで微力ながらサポートしていきたいです。

来月もまた、『関西弁事典』の会議のために出張に行きます。




2016.07.15(金)

編集原本



国際交流基金の日本語教授法シリーズの第10巻『中・上級を教える』の重版ができてきました。初版・重版を問わず、新しく本ができあがってくると、そのうちの1冊は「編集原本」として確保しておきます。編集原本は、編集作業や書籍の企画会議で参考にしたり、重版の際に修正する箇所をチェックしたりするのに役立ちます。

初版・重版を問わず1冊確保する、と言っても、編集原本は刷り数ごとに分かるように区別されています。本の背に、「編集用○刷」と書いた付箋が透明テープで貼り付けてあり、○の中には刷り数が書かれます。初版ならば1刷です。さらに、この付箋の色にも意味があって、1刷は黄色、2刷は青色、3刷は赤色…、と刷り数によって色分けされています。ちなみに、今回できあがってきた『中・上級を教える』は5刷で、緑色の付箋を使いました(いまはわたしが編集原本を作っています)。

ひつじ書房の入り口のドアを開けると、左側に本棚があります。ここにあるのが編集原本です。これまでひつじ書房から刊行された本がずらっと並んでいるので、なかなか見物です。弊社にお越しになったときは、ぜひ見てみてください。





2016.07.13(水)

三美印刷さんの見学



7/11に、いつもお世話になっている三美印刷さんの見学に行きました。書籍の製本・印刷・組版の現場を見るのは、わたしにとって初めてであり、貴重な経験となりました。

まずは製本ラインで、紙を折る折り機や、平綴じ(針金綴じ)とあじろ綴じそれぞれの綴じ機などを見せてもらいました。機械が動く騒々しい音に合わせて紙が折られたり、綴じられたり、だんだんと本の形ができていく様子に目が釘付けになります。裸の本に表紙や帯、スリップを装備する機械や、出来上がった本をまとめてクラフト紙で梱包する機械などもありました(こちらは動いているところが見られなかったのがやや残念です)。

印刷所では、大きな印刷機がたくさん並んでいました。赤・青・黄と黒の4色で色を表現できるのですが、コーポレートカラーなど特別な色は、インキを調合して別に作ったりもするそうです。
4色刷りの印刷機ではそのとき絵本を印刷しており、1枚印刷しては見本と照らし合わせ、機械を調整し、また1枚印刷しては…、という作業を繰り返していました。刷り上がりの色合いは人の目で見て微調整していくそうで、何度も試し刷りをしていたのでした。機械の動きに圧倒されていましたが、本を作るにはこのような慎重で丁寧な作業が欠かせないのだということを改めて思う瞬間でした。

また、組版所にお邪魔させてもらい、どのように組版を行っているのかを組版ソフトを使いながら教えていただきました。原稿データを整理するところから、組版指定通りに変換する過程までを部分的に見せていただいたり、目次の作り方や索引の取り方など、編集を行ううえで知っておくべきことを丁寧に教えてくださり、とても勉強になりました。

他にも刷版の作成を見学させていただいたりなど、今回の見学は盛りだくさんで非常に充実していました。ここで学んだことをこれからの仕事に活かしていこうと思います。






2016.07.12(火)

『Frontiers in Developmental Psychology Research』刊行!



日本発達心理学会編『Frontiers in Developmental Psychology Research:Japanese Perspectives』もうすぐ刊行となります。本文の方は無事に下版し、印刷に入りました。表紙はシルバーの地色に、緑・黒・白の菱松紋をアレンジした模様が一面に入るのですが、緑と黒の色が色校正ではっきりと出ていませんでしたので、印刷所の方になんとかもっと濃く出るように努力をしてもらっているところです。残念ながらもう一度色校正をとる時間がなく本番の印刷に入ってしまいますので、本書のデザイナーさんに印刷立ち会いをお願いしました。
このようにつまづきながらではありますがなんとか出来あがってくる本を待つ段階となりました。

昨年の11月から編集作業に入り、外部の英文編集者に編集と、校正を一回お願いしました。英文編集者とのお仕事はとても勉強になりました。英語の本を作る時にはどういった点が必要になるのか、それは、小さい事から大きな事まで様々にありますが原稿へのコメントを通して教えてもらいました。その英文編集者は、大ベテランで優秀な方ですが、謙虚さも持ち合わせていて、以前お話した際に、著者の先生に認めていただけるような編集者になるまで40年かかったとおっしゃっていました。40年…私はこのお仕事をはじめてから5年です。後輩も2人入りちょっと仕事に慣れてきかなと思っておりましたが、まだまだだな〜、と実感させられました。

さて、本書は16の章からなりますが、その内言語に関わるものも2本ございます。

Research on Language Development in Japan
(Shizuo Iwatate and Keiko Nakamura)

Japanese Children’s Use of Function Morphemes during Language Development
(Etsuko Haryu and Sachiyo Kajikawa)

ぜひ、ご注文いいただけますと幸いです。






2016.07.08(金)

校正について



7/7は七夕でしたね。自宅の近所のコンビニエンスストアには短冊が飾ってあり、子どもの字で書いてある願い事を見るととてもほほえましい気持になりました。

昨日は、担当している書籍の著者の先生に、校正を終えた初校のゲラをお送りしました。
初校の校正ではまず、本文中の出典が参考文献リストにきちんと載っているか、例文の番号が順番に通っているか、見出しの体裁が正しいかなどを確認します。出典と参考文献リストは、1つ1つ鉛筆でチェックを入れながら照らし合わせていきました。また、いただいた原稿と引き合わせて、初校に正しく反映されていない部分は赤字で修正の指示を書き込みます。いちばん時間がかかるのは、素読みといって初校を読みながら校正していく作業です。誤字や脱字などに修正を入れていきますが、修正が必要かどうか分からないときには鉛筆で執筆者の方へ質問書きをさせていただきます。読んでいて疑問に思った箇所にも鉛筆で質問を書き込みます。その他にも、「1つ」と「一つ」、「おこなう」と「行う」などの表記のゆれや、図や表や画像の体裁や見やすさなども確認します。
わたしはまだ、編集におけるさまざまなルールを学んでいかなければならない段階ですので、社長と先輩方にチェックをしてもらい、相談したうえで校正をおこなっています。今回は、初校をお送りするまでに時間がかかってしまい、学ぶことと仕事の丁寧さと迅速さをもっと両立させなければいけないと反省しました。今後とも努力を怠らずに精進していきたいと思います。






2016.07.06(水)

えんぴつ



ひつじ書房に入社してから、えんぴつを使うようになりました。校正を教わりたての頃、校正紙にシャープペンシルで記入していたら、えんぴつの方が良いと言われました。よく覚えています。そのときは言われるがままにえんぴつに持ち替えたのですが、仕事で普段からえんぴつを使うようになると、確かにえんぴつの方が良いのです。軽いし、濃くしっかりとかけます。わたしは筆圧が弱いこともあり、シャープペンシルの細い線で書くと、とても薄い筆跡になってしまいます。これではコピーをとったときにかすれたり、消えたりしてしまいますし、文字の見た目もなんだか弱々しかったのですが、えんぴつに持ち替えてからは、書きごこちを楽しむように紙にしっかりと書くようになったので、文字が生き生きして見える気がします。

毎日えんぴつを使うのは、小学生のとき以来かも知れません。入学式を終えたばかりの頃、授業で使う新品のえんぴつたちを削っていたら、赤えんぴつだけなんど削っても芯が折れてしまってうまく削れず、しまいには削れなくなるほど短くなってしまったことがあります。赤えんぴつは芯が柔らかいんですね。仕事の合間にえんぴつを削ると、リフレッシュしたよい気分になりますが、手回し式のえんぴつ削りを使うと、あの削りすぎた赤えんぴつのことを思い出します。

今年も本格的に暑くなってまいりました。消耗しすぎないように、夏を過ごしていきたいです。





2016.07.01(水)

学会シーズンをおえて



7月になりました。ひつじ書房に入社してから、本当にあっという間です。これから暑い夏がやってきますが、体調管理をしっかりとしたいです。

6月25日と26日は、慶應義塾大学三田キャンパスで開催された日本言語学会に行ってきました。わたしが参加する今シーズン最後の学会出展でした。振り返ってみると、わたしがまだアルバイトとして働いていたころに参加した3月の社会言語科学会から、日本言語学会まで、合計6つの学会出展に参加しました。研究会なども数えるともう少し多くなります。たくさんの学会出展に参加させていただいたおかげで、事前の準備や当日の出展ブースの作り方、書籍の注文のとり方、ブースの撤収作業、そして会社に戻ってからの注文品の発送など、一連の流れを実践できるようになりました。初めての学会出張も経験しました。
ただ、まだまだ出展ブースを作ることに関しては改良の余地があるように思います。ひつじ書房は出展会場に比較的本を多めに持って行くこともあり、わたしは当日のブース作りにはまだ時間がかかってしまいます。先輩方のようにスピーディーにかつ綺麗に本を並べられるようになることが、わたしの秋の学会出展での目標です。






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