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6月

2016.6.29(水)

クック治子先生ミニ講演会



6/22日に文京シビックホールにて、ハワイ大学マノア校のクック(峰岸)治子先生による「言語社会化について」のミニ講演会を開催しました。

日本ではまだあまり知られていない言語社会化の理論について先生からお話しいただき、このような貴重な機会に携わることができて、非常にうれしく思います。今回の講演会では、主に言語社会化の理論的枠組みの概略や、日本語の分野ではどのような研究がされているのかなどについてご紹介いただきました。わたしも先生の講演を聞かせていただき、まだまだ不勉強ながら、言語の習得と社会化の関係についての議論が、日本においてもっと論じられたらよいのではないかと思いました。小さな講演会ではありましたが、来場者のみなさまが言語社会化についてより興味をもってくだされば、そしてまた、ここからより多くの人々が言語社会化について知ってくだされば幸いです。わたし自身もこれを機に、言語社会化についてさらに勉強したいと思います。

今回の講演会のようなイベントに関わるのは、入社してから初めてでしたので、わたしにとってはさまざまな面で勉強になった非常に有意義な1日となりました。講演してくださったクック先生、そしてご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。





2016.6.22(水)

報告はしっかりと



週の初めには社員全員で行う定例ミーティングがあります。前の週にあったことを報告したり、今週の予定を確認したり、社員で情報を共有します。各書籍の編集の進捗状況の確認も、毎週この定例ミーティングで行われます。

ミーティングは、社員が毎週交替で務める進行役が進めていきます。わたしは先週初めてこの進行役を務めました。自分が任せられる仕事が増えるたびに、責任が増していくのを実感しています。また、企画の打ち合わせや学会出展の報告などをわたしがミーティングで行うことも多いので、必要事項を簡潔にしっかりと報告できるよう訓練しなければと思います。

報告といえば、普段の仕事のなかでの小さな報告も大事にしたいです。社長や先輩方に頼まれた仕事の進捗状況や終わったときの報告が遅れてしまったり、忘れてしまったりして注意されることがありました。仕事を円滑に進めていくためにも報告は大切ですし、社長も先輩方もわたしの仕事の取り組みを気にかけてくれているので、しっかりしなければいけないと反省しています。わたしはまだ、1つ1つの仕事を教わりながら学んでいかなければなりません。きちんと仕事が進められているかどうか、間違ったやり方をしてないかどうか、そのつど報告して、コミュニケーションをとりながら学んでいくよう心がけたいです。






2016.6.22(水)

オープンオフィスとは



ひつじメール通信でもたびたびご案内していますが、現在ひつじ書房では研究書出版のための相談会「オープンオフィス」を行っています。
これは、出版について直接お目にかかってご相談にのります、というものです。具体的にはどんなことをしているのか気になる方もいるかと思いますので、その内容をご紹介します。

■Aコース
将来的に研究書の出版をしたいが、どんなふうにとりかかったらいいかわからないという方、「出版について知りたい」という方のためのコースです。
特に決まった内容があるわけではありませんので、ご質問に合わせてお話いたします。出版社にアプローチするにはどんな方法があるのか、研究書を出版することにどんな意義があるのか、出版助成金制度についてといった内容をお話することが多いです。

■Bコース
具体的に「こんな研究書を出版したい」という企画や原稿、論文をお持ちの方のためのコースです。
こちらの場合は、お申し込み時に出版企画提案書をお送りいただき、それがひつじ書房で進めることができるかどうか検討します。
まず企画について簡単にご説明(プレゼン)をして頂きます。そのうえでこちらから質問をしたり、原稿・論文がすでにある場合は拝見したりして検討します。その場で進めようということになることもありますし、検討のために一度お預かりすることもあります。
博士論文の刊行についてご相談を受けることが多いですが、それ以外の企画でもご相談にのります。


どちらも、だいたい社員2・3人でご相談受けることが多いです(勉強のために新人が一緒に話をきくこともあり、たまに全員で4人くらい出てくることもありますがお許しください・・・・・・)。
出版をお考えの方に、気軽に相談していただけるようにしようという趣旨で開催しています。基本的に弊社の事務所で行いますので、ひつじ書房について、こんな場所でこんなふうに仕事をしている会社だと知ってもらおうという気持ちもあります。

日時は、基本的には土日祝日を除く平日でお願いしています。時間はだいたい10時半から17時くらいで応相談です。
なお、企画相談(Bコース)についてはオープンオフィス期間以外でも承っています。

出版に興味がある方、出版をお考えの方は、どうぞご利用ください。


■オープンオフィス
http://www.hituzi.co.jp/openoffice/
■出版企画提案書
http://www.hituzi.co.jp/hituzi-ml/proposal-index.html





2016.6.15(水)

雨の季節です



6月も半ばとなり、本格的に梅雨ですね。この日誌を書いている今もじめじめとして蒸し暑く、空はどんよりと曇っていて、今にも雨が降り出しそうです。わたしは毎朝、ひつじ書房の外に立て看板を出すのですが、雨が降るのか降らないのかはっきりしない天気のときは気をつけないといけません。気がついたら雨が降っていて、看板が濡れてしまうこともあります(耐水仕様ではないのです)。この立て看板を出す作業はすっかりわたしの日課となっていて、朝から雨が降っていて看板が出せない日は何か物足りない気がします。日々のちょっとした仕事の1つですが、わたしにとっては1日のはじまりの仕事として、「今日も1日がんばるぞ」と気持を切り替える良いタイミングとなっているようです。からっと晴れた日には気持ちよく看板を出せるので、梅雨明けが待ち遠しい今日この頃です。

とはいえ、梅雨も嫌なことばかりではなく、通勤途中で見かけるきれいな紫陽花にはとても心が癒されます。良い香りのするくちなしの花も美しいですね。今の季節だからこそ楽しめることを見つけて、梅雨を過ごしていきたいと思います。






2016.6.10(金)

はじめての学会出張前日



6月11日から2日間、関西言語学会の書籍出展のために京都へ出張に行きます。京都の風情を少しでも楽しみたいところですが、果たしてその余裕がわたしにあるのか分かりません。というのも、今回はわたしにとって初めての出張であることに加え、さらに、わたしは5月に3つの学会出展を経験しましたが、その総括として、わたしが学会の仕事をどれだけ把握できているかを確認することになります。わたしが主体となって仕切らなければならないので、しっかりできるか不安な反面、きちんとやりきって自信をつけるぞと意気込む気持もあります。今後は1人で書籍出展に参加することもあるので、一通りの仕事ができるかどうか、この機会にしっかり確認しなければいけません。気を引き締めてがんばります。

わたしにとっては今からとても緊張する学会出展ですが、5月末から続々と出来上がった新刊を持っていくのが楽しみでもあります。また、第41回関西言語学会では、「歴史言語学の新しい潮流―歴史語用論と歴史社会言語学―」のシンポジウムが開かれます。ひつじ書房のブースでは、『歴史語用論の世界』など関連書籍を販売しますので、そちらもぜひご覧になって欲しいです。






2016.6.8(水)

採用品について



採用品とはあまり聞き慣れない言葉かもしれません。出版業界で働いている方や、学校の先生などはご存知かもしれませんが、わたしはひつじ書房で働くようになってからこの言葉を知りました。採用品とはつまり教科書のことです。ひつじ書房では、特に大学生向けの教科書を多く刊行しています。

5月の半ばころ、社内で会議をして秋の学会出展の担当者を決めました。まだ春の学会が終わらないうちから秋の学会のことを考えるのはわたしにとって大変ですが、遠方への出張もあるため、早めに予定を組んでいきます。この秋の学会で、わたしは地方への出張が多く、この機会に初めて大学の先生方の研究室への訪問を行う予定です。研究室訪問では、ひつじ書房の本を教科書として使ってくださっている先生のところにも訪れるつもりです。数ある教科書の中からひつじ書房の本を選んでいただけるのは、とてもありがたいことだと思います。社長や先輩社員にしっかり訪問のマナーを教わって、失礼のないようにご挨拶に参りたいと思います。

秋はまだまだ先ですが、研究室訪問では教科書採用者の先生にお会いして、ぜひお礼を言いたいです。できることなら、これからも長くひつじ書房の教科書を使ってくだされば嬉しいです。






2016.6.7(火)

書店に送るチラシを描く



6月に入り東京の梅雨入りも発表され、雲の多い天気が続いています。
ひつじ書房のある茗荷谷は都内では珍しく緑が多い場所なので、通勤で歩く道々にある様々な花木が目を楽しませてくれます。この季節はなんといっても紫陽花が美しいですね。

さて、出来たばかりの「未発ジュニア2016年春版」を全国の先生方に発送したのがつい最近のように感じますが、それも先月中旬のことなのでもう3週間も経ってしまいました。未発ジュニアは弊社の新刊書籍はもちろんこれから刊行予定の書籍などを紹介しており、著者の先生やいつも本を注文してくださる方をはじめ様々な方々にお送りしています。

そういった個々人の方とは別に、書店の言語学担当の方や書店外商を担当している方にも、情報提供用や促進用としてお送りしています。書店のご担当者様に送る案内にはいつも手書きのチラシを同封しているのですが、今回はこれに時間が掛かってしまい、まだ発送作業がおわっていません。
はやくお届けしたいのですが、言語学や日本語学の専門家ではない方にも「おもしろそう」「お店に置いてみたい」と思っていただけるように、書籍の案内文にコメントを追加してみたり、あれこれ考えているとなかなか筆が進まず、ほかの業務に追われて、また、次の日…そのまた次の日とあっという間に時間ばかりが過ぎてしまいました。

ですが、やっとチラシも完成し、今週中には書店様にお届け出来そうです。
この春もたくさんの新刊が出ています。ぜひご覧ください。






2016.6.3(金)

翻訳勉強会



ひつじ書房では週に一度、翻訳勉強会を行っています。現在は『New Hart's Rules』とTrudgillの『Sociolinguistics』を翻訳し、読んでいます。翻訳勉強会といっても、組版ルールや言語学などの勉強がメインです。それらを勉強しながら英語の勉強にもなる、とても有意義な勉強会です。それぞれ分担を決め、Googleドライブ上にアップロードしておくという方法で、社員それぞれが自分の席でパソコンに向かいつつ勉強会は開かれます。社員以外の参加者も何人かおり、スカイプ通話などで参加してもらっています。初めて翻訳勉強会に参加したときは、このやり方に驚きました。わたしはGoogleドライブの共有サービスを利用したことがなかったのですが、実際に使ってみると、多人数で1つのテクストを共有するのに便利なものです。

毎週、2冊合わせて8行から10行分くらいの英語を翻訳しなければならないので、時間を見つけて取り組むようにしています。自分で読むだけならあっという間ですが、きちんとした日本語に訳すのはなかなか気を使います。それでも、わたしは翻訳をしている時間がとても好きです。文の構造を考えたり、辞書をめくって単語の意味を確認したり、どうしたら上手に訳せるかと頭をひねったりするのは楽しいですし、日常の悩みも忘れて集中できます。

ただ、大学院のときには英語よりもドイツ語を読む機会が多かったので、英語力が落ちてしまっているのが悩みどころです。語学は継続してやり続けることが大事なので、翻訳勉強会を英語に触れるよい機会にしたいと思います。






2016.6.1(水)

企画会議のあとには



4月にひつじ書房に入社してから、早くも2ヶ月たちました。雨の季節がやってきますね。最近は、ひつじ書房でおこなう行事のときに雨が降ることが多いので、自分は雨女なのではないかと思ってしまいます。

この2ヶ月のあいだ、何度か企画の会議や打ち合わせに参加させていただきました。会議や打ち合わせの後には議事録を作ります。話し合われたことや決定事項を記録し、皆で共有するために欠かせない議事録ですが、新社会人のわたしにとってはなじみの薄いものです。学生時代には議事録を作ったことがなかったため、作成のコツを身につけるにはもう少し時間がかかるかもしれません。

議事録を作るときには、必要な情報を簡潔に書くことがまず重要です。話し合いが行われた場所や参加者などの基本的な情報や、具体的に決まったことなどは押さえておかなければなりません。わたしは一度、出版の企画の話し合いの中で決まった本の総ページ数をメモするのを忘れてしまったこともあり、それからは具体的な数字や固有名詞などはいっそう気をつけてメモするように心掛けています。

ただ、話し合いの中でこれは記録しておくべきことだ、ということが明確に分かればよいのですが、議題から脇道にそれたときや、雑談的な雰囲気の中で意見が飛び交うときなどは、どこまでを議事録に残したらよいのか迷ってしまいます。また、企画が立ち上がったばかりで、これから本の内容について具体的に決めていくときなどは、さまざまな意見が発言されます。そんなときは1つ1つの発言が重要となることもありますが、議事録としては会話をそのまま記録するわけにはいきませんので、簡潔にまとめる必要があります。しかし、会話の内容を簡潔に文章化するというのはなかなか難しいです。それに、会議や打ち合わせがはじまってから、ものごとが決まるまでの流れは一直線とは限りませんよね。話題があちこちに飛んだり、気がついたら最初の方で決まっていたこととは違うことが最終的な決定事項になっていたりします。

議事録を作成したあとは、先輩社員や社長にチェックしてもらっています。チェックしてもらうと、いらない部分や不足している部分があることに気づかされます。その都度反省して、上手な議事録の書き方を少しずつ学んでいます。ただ、議事録を作りながら強く思ったのは、人間の記憶力は時間がたてばたつほどあてにならなくなるものだということです。会議や打ち合わせが終わったらなるべくはやく議事録を作るということを心掛けようと思います。






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