今年の小島剛一さんの講演会は神戸から
9月1日に神戸の海外移住と文化の交流センターで小島剛一さんの講演会が開催されました。テーマは「シャルリー・エブドの大誤訳とラズ語辞書」。2015年1月14日発売号の表紙にある「Je suis Charlie」は日本語でどう訳されるべきか、言語障壁と翻訳の問題にふれながら、分かりやすく解説してくださいました。また、フランスにおける風刺新聞の立ち位置や、3月18日発売号で福島第一原子力発電所事故を扱ったことが日本で悪意をもったかたちで報道されていることについてのお話もあり、フランスから持ってきてくださったシャルリー・エブド紙を皆で見ながら、報道との違いを実際に感じました。翻訳にはかならず誤りがあるが、それを見抜く目が必要であり、相手を理解するためにどうやって言語障壁を乗り越えるべきか、インターネットの情報をうのみにしがちな昨今の状況においては特に重要なことと思います。
あいにくの雨でしたが、来場者の方々からの質問に小島さんが答えながら、会は和やかにすすみました。お越しくださった方々、ありがとうございました。海外移住と文化の交流センターはブラジルへの移住者が出航前に拠点にしていた建物とのことで、趣のあるすてきなところでした。晴れていれば、五階からの夜景はすばらしいものだったでしょう。
当日会場にもお越しいただいた、ジュンク堂書店三宮駅前店のTさんが語学書棚に「気になる言語コーナー」を設けて、小島剛一さんの著書を並べてくださいました。「ラズ語辞書刊行を祈念する会へのお誘い」も横に置いていただいています。書店の方にもこのように支援いただき、大変ありがたく思います。Tさん、ありがとうございます!
秋田(9月18日)と東京(9月20日)講演はこれからです! ぜひ足をお運びください。
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