トーハン桶川SCMセンター見学
4月17日にトーハン桶川SCMセンターの見学に参加しました。13日に参加した出版流通の基礎知識セミナーの参加者の内、希望者を対象に行われたもので、実際に物流のための施設を見学させていただくというものでした。
トーハン桶川SCMセンターは新刊書籍や客注品の出荷、書店から返された返本を出版社に運ぶまでの間保管しておくなどの機能を持っています。施設内の見学は、取次の物流施設に行ったことのなかったわたしにはとても新鮮でした。
トーハン桶川SCMセンターを見学させていただき、何より印象に残っているのは返本を保管しておく自動倉庫の大きさです。
センターの自動倉庫には書籍を入れたコンテナ(折り畳みコンテナの略で、通称オリコンと言います)の数にしておよそ10万個を収納することができるそうです。倉庫内では全てが自動化され、高さ10メートル以上ある倉庫内の棚の間を忙しなく機械が動き、コンテナがそれぞれの棚に格納されていく様子を見ることができました。
施設を案内してくださったトーハンスタッフの方の話によると、返品制度はこの格納倉庫によって支えられているということでした。というのも、書店からセンターには毎日約60万冊の返本が運ばれてきますが、一週間の内出版社ごとに戻すことのできる曜日が決められており、一時返本を保管しておく倉庫が必要となるからです。
その他にも、ソーターという仕分け機械によって書店別・書籍別に本が出荷されていく様子や、書店に出荷するための在庫をストックしておくための在庫センターなども見学させていただきました。
センターで一日に出荷される本の数は80万冊から90万冊に上るそうです。その膨大な数の書籍を実際に目にすると思わず圧倒されてしまいましたが、施設見学を通して出版流通の一端を見ることが出来たように思います。
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