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11月



2014.11.27(木)

4人組関西の陣

昨日までのお天気とは打って変わり、今日は清々しい秋空となりました。
11月も末になり、来週ははやくも師走です。年内にやっておきたい仕事がたくさんあり、今から年末にびくびくしております・・・。12月もがんばって参ります。

さて、イベントのお知らせです。
昨年刊行した『英語教育、迫り来る破綻』、今年の6月に刊行した『学校英語教育は何のため?』の著者4名の先生方の講演会が、関西外国語大学で開催されます。関西外国語大学の村上裕美先生が代表の研究グループが主催です。(詳細は本文末をご覧下さい。)

英語教育を含む学習指導要領の全面改訂が進められ、英語教育政策情勢から目が離せない状況となっている中、本講演会は「英語教員としての英語力と授業力をいかに向上させるか」という題でひらかれます。
これまでの4名の先生方(通称4人組)の講演会は関東のみでの開催でした。今回は、「ぜひ、西で!」と待ち望まれていた関西での会です。

私は会場で本の販売をさせていただいております。
参加費無料、事前申し込みは不要とのことです。
ぜひみなさんふるってご参加いただけますようよろしくお願いいたします。

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第4回授業学フォーラム シンポジューム

日時  12月6日(土)
    午後12時半より受付開始
    午後13時半より午後17時まで

会場  関西外国語大学 中宮キャンパス
    図書館1階 マルチメディアホール
   (定員650名、別室会場準備有)

講師  (五十音順)
   江利川春雄先生
  (和歌山大学教育学部教授)
   大津由紀雄先生
  (明海大学副学長・教授/ 慶應義塾大学名誉教授)
   斎藤兆史先生
  (東京大学大学院教育学研究科教)
   鳥飼玖美子先生
  (立教大学特任教授/ 国立国語研究所客員教授)
   オーガナイザー:村上裕美(関西外国語大学短期大学部)

参加費 無料
    事前申し込みなし

お問い合わせ先:村上裕美 http://blog.goo.ne.jp/hiromikaken
日本学術振興会学術研究助成基金 基盤研究C(代表:村上裕美 24520687)主催

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2014.11.13(水)

活版印刷体験

先日、出版学会の主催する「活版実習〜活字組版と校正を体験する」に参加しました。印刷博物館・印刷工房「印刷の家」の方を講師に、実際に活字をひろい組版をしてゲラを校正するという企画です。
以前も活版印刷の体験講座は参加したことがありますが、今回の実習の特徴は、頁物の冊子をつくるということでした。例えば印刷物博物館が行っているワークショップなど、栞のように一枚ものをつくる体験講座はありますが、頁物をつくる講座は珍しいように思います。今回は、A6判16頁(1折)の冊子を参加者全員で3〜4行ずつ分担して組版しました。

まずは必要な文字を活字棚から拾う文選と、それを並べる植字の作業。ひと通り組めたら1頁ごとの校正刷りを出してもらいます。ここで間違いがないか確認して、面付け。間違いがなければ、すぺての頁を組み合わせて再び校正刷りを印刷します。

「印刷の家」では、実際に使われていた活字棚を見ることができます。莫大な数のある和文の活字は、それぞれ必要頻度によって「大出張」「小出張」などの区分に分けられ、作業者の手に取りやすい位置には頻度が高いものが来るように工夫されています。職人は1文字を3秒でひろうとのお話に、驚嘆の声が上がりました。活字棚のほかにも、活字に掘られた溝や文選箱などを実際に触ってみると、どれも効率よく活字を組むために工夫がこらされていることがわかります。

考えてみれば新聞が活版印刷だった時代は活版の組版もそれに見合うスピードが求められていたはずで、半日以下で紙面をすべて組まなければならないことを考えると恐ろしいことです。
1文字間違っていると、それを修正するのにも労力がかかります。「赤字に愛をこめたくなるね」と言っていた参加者の意見には大賛成です。

今回行ったのは校正機を使った校正刷りまでで、実際に印刷したものは年末ごろに郵送してもらえるとのこと。到着が楽しみです。



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