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5月



2014.5.30(金)

日本語教育学会に参加します



とうとう明日が日本語教育学会です。
昨日は展示する書籍を箱に詰めて、会場宛に発送しました。
書籍を集めると、これらを販売するのだという実感が湧いてきます。

『はじめよう、ロジカルライティング』『概説コーパス言語学』など、今週できあがったばかりの新刊も持っていきます。
ぜひ、ブースにいらっしゃってください。




2014.5.28(水)

編集業務の進捗表



ひつじ書房では、週はじめのミーティングで、編集業務の進捗表を見ながら、本の刊行スケジュールについて社内で話し合います。
進捗表は、先生からいただいた原稿を、誰が担当していて、編集作業のどの段階にあるのか(初校、再校など)ということが一覧になっています。

先輩によると、進捗表を確認することが、自分の仕事の予定を考えることに役立つそうです。
それを聞いて、皆さんがどのように仕事を進めているのか、進捗表と合わせてよく見てみようと思いました。




2014.5.26(月)

いつもと違うひつじ書房



先週の後半は、社長と社員2人が英文学会に合わせて、北海道に出張していたため、事務所にいる社員の人数が半分となり、普段とは全く異なる雰囲気でした。
また打ち合わせなどの用事で出かける社員もいて、さらに静かになったなかで、書籍の出荷手配や学会での注文分の発送などの仕事を行いました。

学会シーズンには、このようなこともあるのだなと、ひつじ書房の一面を新たに知った気持ちです。
留守番役が務まるようにならなければ、と思いました。




2014.5.23(金)

学会出展準備



春の学会シーズン真っただ中とあって、今回も学会の話題です。
来週末の日本語教育学会に向けて、学会出展の計画を立て始めました。
学会出展の計画を立てるのははじめてで、段取りのひとつひとつが大きな仕事に見えます。

どのように書籍の展示販売を行うかについて計画書を作成すると、売上目標や持っていく本を決めるためには、大会のプログラムや規模などについて、いままでよりもはっきりと認識する必要があるのだと気付きました。

はじめて自分が計画を立てて参加する日本語教育学会、はりきって本を販売してきたいと思います。
たくさんの方にブースに来ていただけたら嬉しいです。




2014.5.21(水)

学会注文分の書籍の発送



学会の翌週にはいつも、学会で受けた注文の発送作業を行います。
今週も日本語学会や全国大学国語教育学会での注文分の発送を行っています。

発送の作業の流れとしましては、学会で記入していただいた注文書を確認しながら、請求書などの書類を作成し、本を集めて発送する、というかたちになります。
注文された本を間違えないように注意しながら、効率よく作業を進めます。
発送作業をしていると、学会でどの本が多く売れたのかを改めて認識できて興味深いです。

先週末はおかげさまで、たくさんのご注文をいただきました。
順次発送しておりますので、本が届くまでしばらくお待ちください。




2014.5.20(水)

恋する者の孤独と、滑稽と、悲劇にささげられた1冊


今春、ひつじ書房としてははじめての、ジェンダーに関するテキストを刊行しました。





その名も『恋をする、とはどういうことか?』。副題の「ジェンダーから考える ことばと文学」がついていなければ(ついていてもか)、なかなか刺激的なタイトルです。
本書の「はじめに」には、「「恋におちてしまった」と感じた「私」は、「私」をつぶさに分析し始める。」と書かれています。このすこし冷静になるかんじ、みなさま覚えがあるのではないでしょうか。

…いずれにしても、「恋」は「私」を中心として、ほかの誰か(何か)と関わることであろう。そのことは当然、相手に対する深い関心も引き起こすが、同時に、自己に対する、それまでには思いもしなかったような疑問や関心を、引き出してしまう可能性が高い。「恋におちてしまった」と感じた「私」は、「私」をつぶさに分析し始める。相手のことを考えて高揚する気持ちがあったとして、それを生み出している私の頭の中はどうなっているのか、それをどのように表現すべきなのか(したいのか)。あるいは、…(本書「はじめに」より)

本書には、「 」が多用されています。ジェンダーを学ぶということは、「恋をするとは、どういうことか?」という超難問にたちむかう武器として携えることであり、また、新たなものの見方としての「ジェンダー」でもあります。「」で括ることで、いままでの既存の考え方や枠組みから抜けだし、新しい世界へとびだせる1冊となっています。
著者の先生方は、編者の高岡尚子先生をはじめとする奈良女子大学文学部の先生方(岡崎真紀子/小山俊輔/鈴木広光/高岡尚子/中川千帆/野村鮎子/三野博司/吉田孝夫〔敬称略〕)です。奈良女子大学で開講された授業で、「「ジェンダー」の基礎について学び、考える授業に、「あなたと恋におちる時」というサブタイトルをつけたところ、受講学生の数が激増した」とのこと。さまざまな専門分野をもった著者らによる、文学作品をあじわうときや、映画を鑑賞するとき、さまざまなとき自らの視点をくるりと転回させるヒントがかくされています。
本書のデザインを手がけてくださったのは、小川順子さん。読みやすくて、すてきなデザインにしていただきました。また、本書のカバーをはじめ、本文中にもかわいくすこしくすりとするようなイラストを描いてくださったのは山本翠さん。
この場を借りて、お礼申し上げます。
「女性」だけではなく、「男性」にもぜひ読んでいただきたい書籍です。ぜひ。




2014.5.19(月)

方言研究会、日本語学会に行ってきました



金土日と3日続けて、学会で書籍の展示・販売をしてきました。
はじめての方言研究会と日本語学会で、とくに日本語学会の規模の大きさには驚きました。
今年は春に出た新刊の数も多いので、はりきって注文を受けてきました。
ブースに来てくださった皆さま、ありがとうございました。

個人的には、社長の下でアシスタントとして担当した書籍、杉藤美代子先生の『Word Accent in Japanese and English』が学会で売れたことが印象的でした。
弊社が出している『日本語のアクセント、英語のアクセント』を英語に訳した書籍です。
自分の関わった本を売ることで、ひつじ書房の本を買ってくださる方に会うことができるという、学会出展の良さを改めて感じました。




2014.5.14(水)

未発ジュニア発送作業



2014春版の未発ジュニアができあがってきました。
表紙は爽やかな水色です。
昨日から発送作業を行っています。早ければ本日、遅くとも来週には皆様のお手元に届くと思います。

裏表紙では、今年刊行がスタートするシリーズ「フィールドインタラクション分析」のご紹介をしています。
見出しに第5巻で分析対象とされているお寿司屋さんの写真が使われていまして、「お寿司が食べたくなる」との声が発送作業中に聞こえてきました。

未発ジュニアでは、新刊・近刊を中心に、ひつじ書房の書籍をカラーでご案内しております。
また、今年3月に完結いたしましたドイツ言語学シリーズのパンフレットも同封しております。
ぜひお楽しみにしていてください。






2014.5.12(月)

色校のチェック



本の表紙やカバーには本文の用紙とは異なる紙を使います。(表紙は本の中身を綴じるための少し厚めの紙で、カバーは本の表紙を包む保護用の紙です。)
また、本文は黒一色で印刷するのに対し、表紙やカバーはカラーで印刷することが多いです。
そうすることによって本のイメージを視覚的に伝えることができ、店頭でも見映えがするからです。

表紙やカバーに特別な紙や色を使うため、一度試し刷りをして色や質感をチェックをしてから、印刷の段階に進めます。この試し刷りを色校(色校正刷り)と呼びます。

先日この色校を受け取り、カバーや表紙が実際にどのようにできあがるかのチェックをしました。

受け取った色校は、事務所のプリンターで印刷して見ていた表紙やカバーとは、色がまるで違い、また紙によって雰囲気が変わっていたので、印刷所に色校を出してもらって、最終的なチェックをするという工程はかかせないものだと思いました。
この色校を著者の先生やデザイナーの方にも確認してもらって、印刷の段階に移ります。




2014.5.9(金)

奥付とコピーライトページについて



本の刊行に向けて準備を整えるなかで、先日はじめて奥付とコピーライトページを作成しました。
奥付には書名や著者名、出版社などの書誌情報を、コピーライトページには著作権情報を、というように非常に重要な情報を載せています。責任重大です。

奥付やコピーライトページは、決まった型に沿って単純に情報が列記してあるように見えていましたが、作成してみて、どのような情報を載せるか、文字の表記はどうするかなど、様々なことを考えて作っているのだと分かりました。

また奥付について、いままで書名や出版年が載っているページとしての認識が強かったのですが、自分が製作に関わったことで、印刷所や装丁者などの表記にも目がいくようになりました。
他の出版社の本も見てみて、奥付についてよく知りたいと思います。




2014.5.8(木)

本の紙

本が出来上がった際に、本文の紙がつるつるして良い紙を使っているねと著者の先生から言っていただくことがあります。

マニアックなご指摘でさすが本の虫と思うのですが、確かに書籍の本文用紙、いわゆる書籍用紙も色々。つるつるしている紙があるということは、つるつるではなく若干ざらざらとした手触りの紙もあるということで、たとえば今手元にある書籍用紙の見本帳を見れば、4つの紙が収録されています。


紙の見本帳(ちょっと存在感がすごい)


見本帳を開いたところ(サイズごとの重量や厚さが書かれている)

このうち、「淡クリーム琥珀N」がつるつる系、他3つが手触り感があると思われる紙です。触り比べないと普通はなかなか気付きませんが。これら3つはいわゆる嵩高用紙と呼ばれるもので、密度が低いので若干ふわふわしているかわりに、同じ面積でも軽くて紙の厚さがあります。

実はこれは必ずしもどちらの紙がよいということではなく、紙の選択は書籍の性格によります。色味も値段も紙によってそれぞれです。本を見るときには、この本文用紙はどういう意図で選択されたのかということも考えながら見るとまた面白いと思います。

さらに本にはカバー、表紙、帯、見返し、扉など、様々なパーツに様々な紙が使用されています。これらを考えるのはとても楽しいことですが、選択肢は無数とも言えます。


整理をしないといけない社内の紙の見本帳の棚(一部)


次の本で表紙に使いたいなと考えている紙

普段の生活ではあまり見かけない紙の見本帳をご紹介してみました。




2014.5.7(水)

ひつじ書房の合宿



みなさまGWはいかがお過ごしでしたか。
4月29日(火)、30日(水)の2日間、ひつじ書房は群馬県の法師温泉長寿館で合宿を行いました。
長寿館本館の140年前に建てられたという建物は、風情があってすばらしかったです。温泉もとても気持ちが良かったです。

合宿では、この機会に話し合いたいということを議題にして、ミーティングを開きました。
そのなかで、自分以外の人が作った本を1冊選んで、気付いたことを簡単に述べるということをしました。
そこで先輩方が本の良さや改善点について指摘しているのを聞いて、本を作る際に様々な点に気を配っているということが分かりました。
私も本を1冊選んで観察したのですが、単純な感想しか述べられなかったので、本を見て色々な工夫に気がつけるようになりたいです。

GW明けもはりきって仕事に取り組みたいと思います。




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