2010年3月15日(月) 社会言語科学会参加 北風を集めて寒し日吉校舎北風を集めて寒し日吉校舎 なんと言っても、寒かった。日差しは、充分にあたたかかったし、校舎の外は、あたたかいのにもかかわらず、風を集めて、吹き抜けのロビーに流れるように、設計されているのか、と思うほど風が集められていました。国立国語研究所の建物と似て、ガラス張りの外装。同じ時期に流行った設計デザインなのでしょうか。夏だとかなり暑くなりそうです。やはり、暑くなるのを防ぐために風が通るように、意図的に設計されているのかもしれません。ガラスで地震が起きたら大丈夫なのでしょうか。 ネガティブなことを書いてしまっていますが、実は、吹き抜けというもの自体、嫌いです。正確にいいますと嫌いというより怖いのです。遊園地の観覧車は最も苦手なものですし、ジュンク堂の大阪ヒルトン店など、下から上に上がっていくエスカレーターから左手に1階のロビーが見えるのですが、のぞくのがとても怖いのです。高所恐怖症なので、とても上の階から、ロビーを見ようという気にはなりません。これは私が高所恐怖症だからいけないのか、ふと、感情にかられて飛び降りたくなるような気がするのです。ですので、吹き抜けはとても苦手です。そういう人は少なくはないのではないかと思うのですが、そんなことはないのでしょうか。私は住むなら4階までと決めている人間なので、5階以上に住む人の気が知れません。でも、みなさん、5階以上に住んでいらっしゃいますからね。ほとんどの方は平気なのでしょう。 話しを戻すと、寒さのためか、社会言語科学会自体が、曲り角なのか、正直にいうと、昨年の売り上げの3分の1に満たず、ショックを受けました。昨年はよほど良かったということがあって、その落差に驚いています。社会言語科学会に参加するのには複数の目的があって、本を売って、商売するということもありますが、新人に学会というものを、教えるいい機会でもありしたが、社会言語学会がこのような現状だと新人研修には使えないでしょう。本が売れないということは、その学会の研究に関わる書籍について、市場性がないということを出版社側は判断することになるかもしれません。 1度、今回、調子が良くなかっただけでこのように言うのは、早計かとも思いますが、やはり売れないと言うことは学会に店を出そうという気がなくなることであるから、売れなかった理由を反省的、分析的、批判的に考察してみることが必要です。 内容について言うと、大津先生の講演は 、講演はすばらしいものであったと予想しますが、社会言語科学会の文脈からすると唐突だったのではないでしょうか。他の発表と化学反応を起こすように計画されていたのかどうか。単発の印象があります。シンポジウムは、これもたいへん興味深いテーマであったと思いますが、シンポジウムよりもまずパネルディスカッションとしてやってから、シンポジウムに持ち上げる方がよかったのではないでしょうか。いささか、研究と言うよりは提言という風情があり、問題提起であるなら、パネルの方が参加しやすかったような、少し時期尚早なけらいがあったように思います。アイデンティティということばがあったけれども、自分で自分を規定しないものであれば、キャラクターと呼んだ方がよかったのではないでしょうか。違うでしょうか。それと全体的なことですが、ポスター発表は、発表題目が分かりにくいように思いました。もう少しキャッチ−なタイトルにしてもらいたいものです。タイトルだけだと、面白そうなタイトルが少なかったように思いました。実際に、聞いたら面白いものが多かったのに。魅力的なタイトルを付けるようにしてもらいたいと思います。もったいないので。プロシーディングスが、論文集というのはおかしいのではないでしょうか。箇条書きのハンドアウトふうのものも入っているものを論文集というのは抵抗があります。心理学の慣習でしょうか。いろいろと申してしまいました。ポスター発表と書籍展示の場所をいっしょにしてほしいと思います。 新人、海老澤のほぼ初学会であり、学会として気勢は上がらなかったけれども、そういう時もあるということで、ひとつのステップにしてもらいましょう。社会言語科学会は、研究者の方々も比較的お若いし、フレンドリーな先生が多いので、大学をもうすぐ卒業するという新人にとっては、敷居が低いといいますか、最初に出会う学会としては丁度いい、時期的にも4月になる前の段階で、学術書を出すというのはどういう方々といっしょにすることなのか、ということを感じてもらうのによい機会だからです。社会言語科学会の未来をつくる会に、新人は毎年参加しています。海老澤もお話しをたくさん伺えたようです。ひつじ書房からすると著者の方や著者候補、あるいは読者の方と話しをすることは大事なことです。竹下は1年を迎え、下に海老澤が入ったというタイミングです。1年たったというのは、感無量ですね。2年目としてしっかりしていってほしいです。板東、細間から3年続けて新卒を入れているので、毎年新人を連れて行くということが、3年に亘っているということ、前のことがあるのでこれも社長としてなかなか感慨深いことです。 2階は暖かい。かなり逆光です。念のため付け加えますと、寒かったこと、売れなかったことを会場校のせいだと申しているのではありません。こころの行き届いた、会場運営であったと思います。ありがとうございました。 執筆要綱・執筆要項こちらをご覧下さい。 「本の出し方」・「学術書の刊行の仕方」・「研究書」・スタッフ募集について・日誌の目次 日誌の目次へ
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