2008年7月4日(金) ご報告 ひつじ書房は今、3段階目をクリアして4段階目に入っているところです7月に入りました。もうすぐ梅雨明けでしょうか。雨が降ったり、夜は蒸し暑かったりと夏前期の気候です。3月にこの日誌で申し上げましたようにひつじ書房はこの3月に比較的ベテランといえる編集部員が3名退社してしまいました。編集部5名のうちの3名ですので、ひつじ書房自体の存続自体も危ぶまれるという状況でした。 残った社員がパンクしてしまうようなことがあれば、2次災害ということになり、会社自身が崩壊してしまうという危険がありましたので、安定させるということを優先して、無理矢理仕事をこなさないこと、スタッフ、私ともう一人は仕事を1割り増し程度に納めるようにして半年くらいの期間をかけて平常に戻そうと決めました。 また、先々のことを考えすぎますと精神的に負担になってしまいますので、段階ごとにやることを決めて次の段階のことは考えないようにしようと私自身は決めることにしました。 原稿を出してくださっている方にはたいへん申し訳ないことではありますが、そのよういたしませんと精神的にストレスがたまりすぎて、パンクしてしまうことがおそれとしてあったからです。話は違うかも知れませんが、正規スタッフが、退職してしまった病院で病院の管理職でもある医局の部長が、過労で自殺をしたというようなことも報道されることもありましたので、過重な仕事はしないということも心がける必要がありました。 私は、修復の期間を5つの段階にわけました。ひとまず冷静になる段階(1)、自分の担当するメインの書籍をかたづける段階(2)、退職してしまったものが担当していたもので重要度の高いもの(あるいは刊行が予定よりも数年も遅れていて、これ以上遅らせることができないもの)(3)、退職してしまったものが進めていたもので優先度が2番目のもの(4)、それまで手を付けていなかったもの(5)ということになりまして、順次その段階ごとに済ませていくようにしています。繰り返しになりますが、全体を見渡してしまうといろいろとやらなければならないことが判明ししてしまい、そのことが気になってしまいます。 これは、著者の先生方のご希望を優先するのではなくて、自分たちがストレスによってつぶれてしまわないようにするということを優先的に考えたものです。したがって、著者の方々にはたいへんにご迷惑をお掛けしますが、ひつじ書房自体が存続することが、優先されるという社長という経営者としての判断からです。また、修復だけではなく、次の編集を担っていくスタッフを育てるということを並行して進めていくことも重要です。育てるというのは、少し大仰ですが、そのことができなければ、数年後にはやはりひつじ書房は、出版活動ができないことになります。過去の修復と同時に未来への投資を行うということなのですから、たいへんでないというとそれはうそになるでしょう。 ひつじ書房は今、3段階目をクリアして4段階目に入っているところです。『講座社会言語科学』の4巻を8月前半までに3巻を社会言語科学会までに刊行すべく、取り組んでいます。5段階のうち前半を越えたということでご報告申し上げます。 執筆要綱・執筆要項こちらをご覧下さい。 「本の出し方」・「学術書の刊行の仕方」・「研究書」・スタッフ募集について・日誌の目次 日誌の目次へ
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