2007年8月12日(日) 【出版】A Manual for Writers of Research Papers, Theses, and Dissertationsの輪読会ひつじ書房では、編集の勉強のために、Copy-editingの読書会をやっているということは以前お伝えした。(こちらを参照)学術書の場合の用語の統一の方法、校正で注意するべきところ、本を作る際の本文における注意点や一般的なルールなどを勉強している。この本の校正という章が終わって、次回からはhouse ruleという章に入る。house ruleを持ちたい。きちんとしたものを作りたいというのが年来の願いである。これまでこの本で参考文献のこと、表記の統一などについて学んできたので、このところでhouse ruleをきちんと作れると本当にうれしい。 Butcherについては、第2段階に突入したということで、別途もう1冊を読むことにした。シカゴ大学出版のレポートの書き方についての本だ。先頃刊行されて洋書売り場ではとてもよく売れているらしい。今回は7版だが、6版とは大きく変わった。何が変わったかというと、研究自体の方法についての部が加えられたことである。これまでは、表記のルールの説明しかなかったのだから、本の性質が、研究論文執筆入門プラス研究入門となった。大きな変更である。 A Manual for Writers of Research Papers, Theses, and Dissertations: Chicago Style for Students and Researchers(Chicago Guides to Writing, Editing, and Publishing) - Kate L. Turabian 第一部の概観 博士論文であれ、修士論文であれ、長めのクラスでの論文であれ、根本的なリサーチプロジェクトを始めるときには、あなたがどんなに大変な思いをするかということを知っている。もし、部分にわけて、それからひとつの時間の中で第一歩を踏み出すのなら、どんなプロジェクトでもやり通せるものだ。この部は、どうやってそれを行うかを示す。 こちらについても輪読形式で進めていきたい。ひつじ書房の編集長である私が、みんなとこれを読もうと考えた理由は、研究者が何を目指して、何をしているのか、ということがこの本から伺えたらと思ってのことである。やるべき水準について知っていれば、このレベルをクリアしてきてくださいということもできるし、著者がこういうことが必要なんだと編集者として分かっていれば、手伝いもできる。どういうところで困るのかということが分かれば、研究者をアシストすることもできやすくなるだろう。 もし、編集か校正の仕事をされていて、英語を毎週読んで訳してくるということが嫌じゃないという方がいらっしゃれば、お声掛け下さい。参加をお待ちしております。 追伸ひつじの社員の方々。N藤さんのご指摘の通り、スタッフ日誌、毎日更新を目指しましょう。猫のことでもいいそうです。簡単な文章をすぐに書けるというのは、本を斜め読みできることと並んで、編集者にとってベイシックな能力ですね。味わいのある文を書けるというのは、そうあったらいいと思いますが、別の才能です。まずは、回数ですね! 執筆要綱・執筆要項こちらをご覧下さい。 「本の出し方」・「学術書の刊行の仕方」・「研究書」・スタッフ募集について・日誌の目次 日誌の目次へ
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