2007年6月18日(月) 【近況】ひつじ書房、移転記念パーティひつじ書房は、15日に移転記念パーティを行いました。先生方も何人も来ていただき、また、出版社の仲間や印刷所の方、ご近所の英語教室の先生も駆けつけてくれました。東泉先生と高崎先生・立川先生からお花をいただきました。ありがとうございます。両方とも花かごの花にはなんとひつじが隠れています。HPの写真が小さくて見つけにくいかもしれないですが、お分かりになりますでしょうか。素敵なお花をありがとうございます。 引っ越しの影響もあり、いろいろと仕事が立て込んでおりましたが、これで一区切りがつきそうです。静岡から編集の打ち合わせのために駆けつけてくださった関西外国語大学の澤田治美先生に一言いただきました。澤田治美先生の処女作となった『視点と主観性』は1993年の刊行です。澤田先生の処女作を出せたことはひつじ書房にとっても、とても幸せなことでした。14年前の刊行ということになります。ひつじ書房は創業して3年、澤田先生も40代半ばだったということです。私はまだ、当時32歳でした。今やっと当時の澤田先生の歳になったということになります。一方、その年齢で澤田先生は中堅の研究者で、自分の学風を気付いていらっしゃいましたので、澤田先生と自分を比べるとまだまだ未熟と感じます。 パーティは和やかに楽しいものになったのではないかと思います。ご参加された方にとっても、スタッフの側でも楽しい時間を過ごせたのではないかと感じています。ただ、いくつか反省もあります。スタートのタイミングが難しくて、すぐに乾杯すればよかったと反省しております。いつも私は、ニコニコ座っているだけのダルマになりがちなのですが、今回は少し話ができたように思います。それでも、もっとじっくりとお話しがでればよかったなあと思っています。いろいろな機会を見つけて、お話しができればと思っています。納涼の時期にでも再度企画しますので、その時にもお誘いするかもしれません。もしかしたら、簡単な研究会をやってその後にという形式がよいのかもと思っています。企画を練りましょう。文法もいいですし、言語イデオロギーという内容でもよいのではないかと思います。吉峰くん、よろしく。 翌日、16日17日と言語学会が言語政策学会とジョイントで南柏の麗澤大学で開催されました。南柏は、以前のイメージではとても遠いところという印象だったのですが、茗荷谷から行くと思っていたよりも近い感じがしました。今回、吉峰と三井、私の3名の予定でしたが、『レキシコンフォーラムNo.3』の追い込みのために急遽、河口も原稿をいただくために参加しました。大修館書店の尾川さんと私が、コメントを申し上げた『言語研究』の表紙も、今回の総会で決まったということでした。先生方ご苦労様でした。 言語学会が言語政策学会とジョイントというのは、とてもよかったように思います。言語政策学会は、なかなか売れない学会ですので、単体で出店するべきかどうかは迷うというのが正直なところですが、言語学会といっしょであれば参加しやすいです。品揃えのために、言語学会であっても、いつも言語教育系の書籍を持って行くのですが、なかなか動きません。今回は、言語学も言語教育関係のものも両方動いたのでうれしく思いました。 言語学会には政策的な視点は欠けていますし、その中に政策的な研究をこれから新たに入れるべきと言ってもなかなか難しいでしょう。危機言語の問題は、まさに言語政策に関わるところではあると思いますが、政策提言までは行っていないのではないかと思います。今回限りのことなのかもしれませんが、うまく連携できれば面白いような気がします。そうすれば、言語イデオロギーのような問題をも議論しやすくなるでしょう。あるいは、日本語学会と言語政策学会でもいいのかもしれません。 麗澤大学は、二つの学会をちゃんとマネジメントしていて、スムーズに行われていました。たしたものだと思います。今回は、石井正彦先生の『現代日本語の複合語形成論』と今井邦彦先生の『ファンダメンタル音声学』がよく売れました。 執筆要綱・執筆要項こちらをご覧下さい。 「本の出し方」・「学術書の刊行の仕方」・「研究書」・スタッフ募集について・日誌の目次 日誌の目次へ
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