いわゆる、PDCAサイクルといわれているものがある。ネットで検索してもいろいろとたくさんのものがでてくる。たぶん、ある程度社会人には常識的なものだろう。
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ITマネジメント辞典より
典型的なマネジメントサイクルの1つで、計画(plan)、実行(do)、評価(check)、改善(act)のプロセスを順に実施し、最後の改善を次の計画に結び付け、らせん状に品質の維持・向上や継続的な業務改善活動などを推進するマネジメント手法。
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私はこれにLook backを追加したい。やってみて評価して次に行くのだから。このサイクルは、仕事を組み立てて、仕事を自分でやっている人にとってはあたりまえのものである。社会人になっていれば、身体にしみこんでいるものだ。社会にでて、仕事をしている人で2年以内に身体化できなければ、社会人としても厳しいだろう。(命令されたことだけをそのとおりやっている人には必要ないかもしれない。その場合でも、同じことを何度やっても仕事が改善しないことになってしまう。)とはいうものの、最初に勤めた会社ではならわなかったから、ある程度組織があって、人をきちんと育てようというところでなければ、教わらないことかも知れない。
PDCALサイクルをひつじ書房の仕事に落とし込むと次のようになる。
Plan 計画・仮説
Do 試行・実験
Check 確認と仮説の修正
Action 実行・実施
Look back 振り返り・評価
ただ、実際にはPlanの段階で上司がチェックするか、こういうPlanを作ったのだけれども、問題がないかを確認するプロセスがあるだろう。仕事のチーフであったとしても、部下に見てもらって実行可能かということを検討するというプロセスがある。
とするとPDCALというよりもPCDCALといった方がいいのかも知れない。
Plan 計画・仮説
Check 相談と仮説の修正
Do 試行・実験
Check 確認と仮説の修正
Action 実行・実施
Look back 振り返り・評価
学会出店を例に使ってみます。
Plan
音声学会のテーマ、場所、スペース、時期から、仮説を立てる
本のリスト、搬入方法、釣り銭の構成、搬出方法
Check
プランを立てたら、見直す、相談する
Do
搬入、販売
Check
お客さんの反応を見る。その場で気がついたことをもとに販売方法を変える
Action
状況に合わせて変えた販売方法を行う。
Look back
振り返る、もっとよい方法がなかったのか
PCDCALは仕事の基礎中の基礎だ。25歳までに身につけておいてほしい。
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