7回目の合宿 2006年8月19日(土)
2006年8月19日(土)

7回目の合宿

7回目の合宿を行った。

最初の合宿は2003年の夏。今回の合宿で、3周年になる。

合宿をはじめたのはせんだい・みやぎNPOセンターの加藤哲夫さんにNPOの合宿についてお聞きしたのがきっかけであった。加藤さんの関わっているNPOでは理事会と事務局のあいだの意志の疎通が難しいことがあって、それを打開するために合宿をしているということだった。つまり、理事は理念は言うが、日頃の業務に関わっていないし、事務局は理念を現場で実際に遂行するがわであるが、立場が違うのでお互いにコミュニケーションがとれないことがある。そのことを打開するために、定期的に合宿を行っているということだった。(念のため申し添えると、これは一般的にそうであって、加藤さんのところが特別に仲が悪いのでそれを打開する必要があったということではない。)これはいいと早速はじめた。私と専務以外ではインターンの際にも参加している森脇君が最多出席の4回目となった。


八重洲龍名館

今回の場所は、東京八重洲の龍名館で、東京駅から3分の便利な場所。お風呂が家族風呂で3人以上で入るには小さすぎたことと、朝食のみそ汁がインスタントぽくて、おいしくなかったこと以外は、夜の料理もおいしく、少し昔風の落ち着いた、駅前のよいホテルであった。天ぷらをあげる音が魅力的だったので、コースになかったのだが、追加注文してしまった。

さて、合宿の会議の内容だが、全体的なことと業務的なことを話し合った。まず、日常的な業務の様々な問題点をどうするかについて、宮島さんが社員のみんなから事前に意見を言ってもらってまとめてくれたものを元に話し合った。取り上げられたいつも帰るのが、遅くなってしまうことなど、長年解決できないでいることだ。根本的な解決方法は、仕事を減らすか、人員を増やすしかないことである。経営的にもっと高度にする必要があるだろう。これは私の課題である。また、時間をもっと自由に使えるようにするという意味では、仕事中の時間にスポットで外に出て身体を動かして、たとえば、水泳したりということができるようにしてもよいのかもしれない。気分転換をすることが、クリエイティビティを高めることにつながるはずだからだ。

続いて、ひつじ書房のこれから3年の計画について私から話しをした。英文学術書の刊行の仕組みの構築、日本語教育の教科書の作成、学術書の刊行のシステムを高度化。これらは、21世紀の出版社として重要なことであると思う。しかし、これらについて実現に向けて進んでいくということは、結果として仕事自体が増えることになる。人手を増やす必要がある。これは大きな経営的な問題である。というのは、未来の計画を実現するための準備の期間は、未来に実現すれば生まれるはずの利益がない時期ということになる。準備の期間が2年間だとするとその期間に人を増員し、実現するためのさまざまな投資をするというのは、先行投資となるわけである。現在の売り上げで払える人数では、先行投資はできないから、売り上げ以外の資金が必要になる。これは、借入金か出資していただくことが、必要になるであろう。

1月に決めておいた業務の割り振りを見直し、書籍の担当を見直した。この日は、これで終わって食事をし、食堂から戻ってきてからは、ミニテストを行った。これは私と専務が密かに作っておいた抜き打ちテストで、ひつじ書房について知識、業務の知識、言語学の知識などをテストするものだった。1位は宮島さんで2位は河口さんであった。ご苦労様。よくできました。

2日目は、学会の割り振りとファイルメーカーpro8で作成中の出荷データベースの検討を行った。学会は今年も北は北海道から南は熊本まであり、10月11月はあちこちを飛び回ることになる。2年前から、秋の出張の割り振りについて夏の合宿で決めるのであるが、もう直ぐ、夏が終わって秋がくることをこの瞬間に実感する。

合宿の目的は、内部のコミュニケーションを活性化し、問題を解決していくことである。これから解決したり、実現しないとと思うことは多いが、きちんと話し合えたという点は成功といえよう。


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