9日10日とK大学2年生のTさんが、出版社の仕事を知りたいということだったので、2日間、ひつじにきてもらい、仕事を手伝ってもらった。2日間だけでできる仕事というのは、探すのが難しい。どういう仕事かということを知るのであれば、本当は週に2日くらいは来てもらい、それで数ヶ月は仕事を体験してもらわないと出版社の仕事はつかめないだろう。だから、今回は、仕事を体験するというよりも社会科見学というようなものにならざるをえなかった。
なぜ出版社で仕事を見てみたいのかということを文書で書いてもらって、その上で面接をした。優秀な学生さんであることが分かったので、特別に2日間、来てもらうことにした。本人に何か得るところがあったのであれば、来てもらってよかったということになるだろう。
出版に関心のある学生であれば、可能な範囲で受け入れたいと思っている。出版社が何をやっているのかを知ってもらうことは、出版の社会的な意味を世間に知ってもらうことであるし、もし、向いているのかそうではないのかを知ってもらって、もし、向いているのであれば、きちんと志してもらえるようにすることは、出版社の社会的な責任なのではないか。よい人材は出版界に来てもらいたい。出版界が不況なこんな時代に出版社に興味を持っているということは貴重なことだから、なるべくサポートしたいものだ。特別なメニューを用意して、体験してもらった。本人に得るところがあるのであれば、うれしいことだ。
いつもできるわけではなくて、タイミングがあわないとなかなかできないことではあるが、もし、体験してみたいという学生がいれば、できるだけ受け入れていきたいと思っている。
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