5月24日(月)の日誌
もっと、注文しやすい仕組みを
本当であれば、ちゃんと外回りをして、調べなければいけないことであるが、学会にでて本を売るメリットは、大学の先生方から直接話を聞けることだ。大学が独立法人化して、注文の仕方についてなんだかおかしなことになっているようだ。学術書の出版社として大学での書籍の注文のあり方については把握しておくことは大事なことだろう。
どのようになっているかというと書籍(文具も同様のようであるが)の注文に対して、設備や金額の多い品物の購入のルールが一括して適応されているようなのである。先生から注文を受けても、見積もりを先に出し、そして実際の発注はその後にくる。これはコンピュータなどのモノを注文するときには、見積もりを出し、その価格が適切かを調べ、適切であれば、発注するというのは正しいだろう。しかしながら、本は「再販制」であり、値段は基本的に同じであり、どこで購入しても同じなのだ。再販制の問題はともかく、本のような商品でこの扱いは異常である。
独立法人化というのは、国の機関から、民間になり、民間のよいところは目的にあっていれば、一定の委任された業務については細かいところはいちいち起案や発案を書類でしなくても、スピーディに対処できるということではないだろうか。これでは、逆で官僚制が強まってしまったということになる。このような異常に労力のかかってしまう非生産的なシステムをだれが、構築してしまったのだろうか。ソビエト社会主義も真っ青と呼ぶべき、官僚システムはいったいだれが提案したのか。
事務の人々もいちいち見積もりを見て、処理する必要があり、不必要な仕事を増やしてしまって楽しくないのではないだろうか。
もっと、楽しく仕事をしようではないか。もっと、注文しやすい仕組みを。
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