研究書の重版という難題(お許し下さい!)

研究書は、最初から部数が少ない。500部とか、700部とか。なかなか売れきれない。2年とか3年とか、5年たっても売れきれない場合も多い。どうしたもんだろう。

売れないのは大問題だが、売れてしまった場合もなかなか難しい。右の『言語の時間表現』は、おかげさまで、刊行して1年ほどで品切れになった。これはまことにありがたいことである。奇跡のようなことだ。でも、さて、重版する段になってはたと困った。(はたと困るってどういう意味だろう、それはさておき)何部重版したらいいのだろうか? 多く作りすぎれば、本が余って経営難に陥る。少なすぎれば、高くなる。

重版する部数を決めたい場合、言語学会に所属している人全てにアンケートして調べるということができたらいいと思ってきた。今回、学会名簿から、e-mailを持っている人にアンケートを行うことにした。これは、本当は許されることではない、と言えるかも知れない。いわば、スパムメールといわれるいやがられる行為だからだ。

しかし、この本は重版したい、でも、会社は潰したくない、と思ったとき、この非難が押し寄せてくる危険で、無謀な行為をしてみようと思い立ったのです。みささま、どうかお許し下さい。

(1998.8.3. 房)

                           

ひつじ絵日記の部屋へ


前の絵日記  次の絵日記

ホームページに戻る