怒りの電車

暑くなってくると、通勤電車のつらさもひとしおである。


わたしの通勤電車は、人身事故が多く、JRがお祓いまでしたという、悪評高いT線。

なぜか、この電車は乗客に暗黙の乗車ルールみたいなものがまるでなく、無法地帯なのだ。たとえば、入り口付近では、入ることも出来ないほど混んでいるのに、入口から遠いところはゆったりと立っていて誰も詰めようとしないなどという、摩訶不思議な事態が日常的だったりする。チビで、おまけに気の弱い私は、入口付近のあまりの激しさに1本見送ることもあるのだが、そういうときに去っていく電車の真ん中付近はガラガラだったりすると、無性に腹が立つ。

落ち込んでる人がそういう目にあうと、生きる気力がなくなってしまうのかもしれない。う〜ん。なるほど、この沿線で飛び込み自殺者があとをたたないのも、無理からぬことか・・・と、そういうとき妙に納得する私である。

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