DTPこぼれ話

ひつじ書房では95%の書籍が、DTP(Desk Top Publishing、パソコンの編集ソフトで本をつくること)で作られている。

印刷所で普通に文字組みしてもらう時も、それなりの苦労があるが(指定通りにならない!等)、自分でマックを使って割付するのも、なかなかつらいものがある。手書きの原稿は文字入力は入力屋さんにたのんで打ってもらうが、イタリックの指定、下線、ルビなど細かいところはこちらで入れなければならないからだ。ちょっと前は、「イタリックなんか嫌いだ〜」と言いながら、ちまちまやっていた。今やっているのは、漢文の引用が多い原稿である。これがまた、とてもやっかいなのだ! レ点、一二点、上下点などは、文字の大きさを小さくして文字位置を左側にずらす。ルビはルビとして入れ、カタカナの送り仮名はごまかしてルビとして入れるが、長くなりすぎるときは空白を入れてそのルビとして入れたりする。気が狂いそうだよ〜。だれか助けて。

でもこの前、表がきれいに作れて、「うつくしいなぁ、あたしって、もしや天才?」とか思ってニヤニヤしていたら、その姿を机の向かい側から目撃されてしまった。ちっと、恥ずかしかったよ〜ん。

(1997.11.20 M)


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