【出版】1080のすすめ

2008年3月26日(水)

【出版】1080のすすめ

書籍コードの話です。書籍コードは、本の分類などに使われるものです。

言語学の書籍はもともとは図書館10進分類表の中に由来するCコードと呼ばれる書籍番号で8番台がふられている。しかしながら、これには問題があって研究と作品がいっしょになってしまう。日本文学の研究所と日本文学の作品が同じ番号になってしまうと言うことが起こる。同様に日本語学と日本語の教科書が、同じ1081となってしまう。私の年来の希望は、研究書とその言語の本というものを番号自体で区分けしてほしいと考えていた。これはジュンク堂などの書店でも分類番号が実際の棚番号として使われていて、区分けが困難であったからである。とはいうものの、これまで使われてきた番号を変えると言うことは難しいだろう。とすると8の次を0番にしようと思う。0番は総記ということであるから、これを批評や研究ということに読み替えてしまおう。

ということで、ひつじでは言語学の書籍の番号を3080、1080とすることにする。文学研究書であれば、3090であり1090となる。最初の数字は3が専門書1が教養書である。

もう一つ言うとアメリカ議会図書館分類というものがある。CIPと略されるもの。こちらは、文字で記述されるもので、洋書だと扉の裏に記載されているものである。これは、大学図書館に見計らいで入れる時などにも使われているそうで、書籍を書店で販売するだけではなく、大規模な図書館の中でどの棚に入れるかというもう少し高度な要素があり、高度情報社会の中では当然のことと思われる。日本の国会図書館もそのようなことを提案してくれてもいいかもしれない。


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