【近況】刊行が遅れておりまして、すみません。

2007年6月11日(月)

【近況】刊行が遅れておりまして、すみません。

今回は、少々言い訳ぽいです。申し訳ないです。

この春は、ひつじ書房は社会保険に入り、引っ越しがあり、科研の大幅な変更があってその対応に追われ、目録誌『未発』の判型の変更があり、日々、まったくてんやわんやというところです。5月の連休明けから、ひつじの仕事の比重は、編集よりも、作った本を売ることに移ります。これは、毎年のことです。この時期は、本を作ることよりも、この春に作った書籍を売ることが重要となります。ひとことでいうと、できた本をきちんと売っていかなければ食いっぱぐれてしまうということなのです。売れてくれなければ、本を作ってもらった外注先、印刷所へも製本所へも紙屋さんへもお金を払うことができないことになってしまうのです。当然、社員の給料も払えないということになります。あんなに夜遅くまでかけて本を編集しても、売れなければ見返りがないというのはがっかりしてしまいます。これは経済的なことだけではなくて、よい本を出したというような評価のことばや、学会の店頭で手にとって見ていただいて、それで買って下さるということでも報われる気がするモノです。売ることに頭を切り換えますので、売り言葉を考え、チラシを作るなど、この時期は売る頭になっていく。編集の頭とは少し違うようです。

このため、心苦しいのは、いろいろな事情があって、5月末までに本ができなかった場合に本を作ることに力を注げなくなることです。申し訳ありません!と謝るしかありません。予定がどんどん後ろにずれていってしまいます。刊行が遅れてしまいます。先生方、後に回ってしまいまして、申し訳ありません! 実際のところ、学会に行くことで、土日出ているという状況で、少々疲労気味になってしまう。でも、休んでばかりはいられない。いただいた注文をできるだけ早くに発送しなければならない。少々、正直、疲労気味です。

今年はなんと言っても、急遽決まった引っ越しがとてもスケジュールに影響していると思います。このために、2週間遅延したと言ってもいいかもしれません。人数もぎりぎりでやっていますから、影響は大きいです。

うーん、本ができるタイミングが少しずれてしまうと1月2月送れてしまうこともありあす。人を増やすことは不可能であるし、パンクしないように少しずつ後ろにずれてしまいますが、販売シーズンが一段落した段階で、製作に戻ってきますので、どうかお許し下さい。

同志社大学で開催された関西言語学会のシーン。森脇と私の二人でお店を出しました。S書店さんによると去年の売上げよりもかなり少なかったとのこと、ひつじは今年は新刊が昨年に比べて格段に多いということもあって、昨年並みでした。目標としては50パーセント増でしたが、それは遠く及ばなかったということですね。

京都の宿が取れなかったので大津の琵琶湖のそばのホテルに泊まりました。そこで意外にもHさんとばったり…。「著者の缶詰」っておいしいのかしら?


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