2007年新春合宿 2007年1月8日(月)
2007年1月8日(月)

2007年新春合宿

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。

さて、新年最初の日誌は、毎年恒例の合宿の話題からはじめよう。今年は組織としてのひつじ書房に生まれ変わる年と言えよう。

年に1月と8月に行っている合宿を九段会館で行った。九段会館は、旧軍人会館とのことで、吉峰氏とは因縁があるらしいが、それはさておいて、大浴場がないことをのぞけば快適な合宿であったと言えるだろう。

今回の合宿は、社長の感想としては、はじめて出版社勤務の経験のある男性社員の参加と言うことでちがった局面ができたことが画期的であったと思う。吉峰は、「にほんごの凡人社」で以前に編集長をつとめていて、マーケティング的な感覚もある。だから、どうやって目標を実現していくかということにむけて、これまで以上にマネジメント的なところに踏み込んでの議論ができたということが大きなことであった。私が行う(論理的に必然的ではあるものの)具体性に欠ける発言について、実際に問いかけ直しが行われたことは社長としてとてもうれしいことであった。

昨年の決算は売り上げは一昨年並みの1億円弱であったものの、単年度で1000万円の赤字であった。1000万円の赤字というのは厳しい数字である。しかしながら、これは打開し、今年は、売り上げ1億2000万円と単年度黒字を目指す。打開策については、手を打ってあり、今年の春の終わりには成果がでているだろう。今年刊行する研究書は昨年よりも読者の多いものになるだろうし、売り上げ1億2000万円は実現可能と思っている。

問いかけ直しが行われたことに加えてもう一つうれしかったことは、新人の成長である。今回、7月末から基本的に河口と私とで行ってきた「虎の穴ワークショップ」をはじめて全員の前で行った。「虎の穴ワークショップ」の課題は三つあり、新聞を読んで企画を考えること、映画のストーリーを話すこと、入門書の読書会であった。最初の課題、河口の3つの企画の発表は面白かったし、いろいろヒントと刺激をみなにくれるものだった。映画のストーリーの説明では、「サウンドオブミュージック」だったが、よく内容と展開が分かるように説明してくれた。7月末には全然説明になっていなかったところからすると、特訓を行ってきた甲斐があったのと思う。成果が上がってきている。その後の町田健先生の『ソシュールと言語学』では河口と森脇の発表が、とてもわかりやすく整理されているものであった。それにしても、秋田弁の「んダー」というのが、マルティネのいうところによる言語の経済性によるものだったとは。(町田先生の説ではありません)

言語研究の編集者に必須なものとして言語学の基礎的な素養を勉強してもらっているが、内容についてもよくまとめてあり、読む力も説明する力も水準が上がってきている。とてもうれしいことであった。正直感動した私であった。

追伸

大浴場がなかったので、専修大学前の「梅の湯」に出かけた。ここは私が、神保町の事務所に泊まり込みをしていた時によく通った銭湯で、当時は小学校の体育館なみの広くて高い天井と古い銭湯の絵が印象的な銭湯であったが、かなりモダンになっていた。番台の女性は、婿の嫁さんだろうか。また、行きたいものである。


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