科研の研究成果公開促進費の申請書類の提出の完了とボジョレヌーボー 2006年11月16日(木)
2006年11月16日(木)

科研の研究成果公開促進費の申請書類の提出の完了とボジョレヌーボー

16日本日の16時半で今年度の申請の受付が終了する。今は、まだ、午前中なのでこれからということだが、半日のうちに締め切りを迎える。学術書の出版において、学術振興会のいわゆる出版助成金は重要なもので、それに依存しすぎてはいけないものの、これがなければ実際に立ちゆかないというくらい重要なものだ。

申請書類の提出のための準備をサポートすることに、この数ヶ月、多くの力を注いできた。最初に提案書を拝見し、次に内容についてお聞きし、出そうと決めたあとでは、申請書類の作成をサポートし、ご助言申し上げ、さらには見積書の作成を行う。念のため申し上げると見積書だけの作成や申請書類の作成の代行はおこなっていない。あくまで先生方の自分のことばで申請書を書いていただいた上で、それをよりわかりやすく、審査する人に読みやすくするお手伝いをするということである。

研究者、その方その方の研究テーマと取り組み方にあわせて、その先生の研究の方向性にそって、サポートする。編集スタッフも、だんだんと慣れてきているともいえるが、内容がすっと分かるものばかりではないので、むしろ直感的には分からないものが多い中で、お目にかかった時のプレゼンテーションの内容や申請書に書かれた内容や論文をみて、こういうことだろうかなどといろいろと考えながら、こんな感じの方がわかりやすいのではないでしょうかとご助言する。内容がわからない場合でも、編集者としての直感で分かりにくい文章を直すツボというものは分かるので、ツボをおさえて、質問したりする。無理解な質問をして、迷惑だった点もあるだろう。快くこちらの質問・助言をお聞きくださったことに感謝を申し上げる。このように1人1人できるかぎり丁寧にサポートしている。

今年は日本語学、言語学系の申請に加えて日本語教育、英語教育の申請、音楽学の申請を行った。申請の件数が多ければ、結果、採択枠も広がることになる。採択枠が広がれば、採択数も増えることになる。申請すること自体にも意味があることになる。これは大事なことであり、このこと自体を支援することもひつじ書房の仕事だろう。日本語教育・言語教育は増えてほしいジャンルである。

同時に昨年申請して採択され、来年の春に刊行する原稿の割り付け、校正、編集を行っている。これは楽しい仕事であるが、並行して、同時に一気に来るのでそれはやはりたいへんである。昨年から、組版のフォーマットを作り始めており、ひつじ書房ならではの学術書の組み方のかたちの素地をつくってきているので、その形式で組版している。そういう意味で、これまでよりも効率よくできるように準備はしていたのである。一度に複数冊を作る中で課題も見つかるかとも思うが、今回はこれで行こうと決めて進めている。

本日16日は、ボジョレヌーボー解禁の日である。申請が無事に完了したことを祝って祝杯をあげよう。もちろん、採択結果が分かった時にはさらに祝杯を挙げ、本がでた暁にはさらにさらに祝杯を挙げよう。


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