気になる言葉のパッケージ
新年度となって早くも4月は半ばを過ぎました。この時期はお菓子や飲み物など色々な新商品が発売されていますね。桜味やいちご味など色もデザインも華やかで、仕事のお供にと言い訳しつつ、ついつい見てしまいます。
今回はお店で見つけたちょっと気になるパッケージの言葉を紹介します。
「食べたみが無限!コクと甘さで手がとまらん」
日清シスコのロングセラー、「ココナッツサブレ <あんバター>」のパッケージより。
若者の「〜み」ですが、こんなところに使われるのかと驚きました。なんとなくココナッツサブレのイメージに合わないような気もしたのですが、FRONTAGEという広告会社のページによると、「ココナッツサブレを、若者のお菓子のひとつにする」というコンセプトのもと2020年には既にこのキャッチコピーが使われているようです。
(FRONTAGEの作品ページ「食べたみが無限! ココナッツの誘惑。 日清シスコ株式会社 2020」より https://www.frontage.jp/work/20201201121837.html)
2020年はココナッツサブレ55周年という記念の年だったので、若者に向けたPRというのが大きなテーマだったのかもしれませんね。
ちなみに、「ココナッツサブレ <あんバター>」は、「ニューレトロ」をテーマにした期間限定商品のひとつだそうです。
「近年は、若者を中心に昔懐かしいものをポジティブに楽しむ "レトロカルチャー" が流行していることを受け、ひと昔前の文化を現代の新しい感性で再解釈して楽しむ「ニューレトロ」(New + Retro) をテーマにした期間限定の「ココナッツサブレ」シリーズを展開しています。」
(日清食品グループのニュースページ「ココナッツサブレ <あんバター>」(1月10日発売)よりhttps://www.nissin.com/jp/news/11161)
ここでも若者が意識されているようです。実際に若者からの評判はどうなのでしょうか。あんバター味は実に美味しかったです。
「香る香る緑茶(緑茶)」
アサヒ飲料から12年ぶりに誕生した、緑茶の新ブランド「颯」のパッケージより。
これは一目見たとき正直「間違いかな?」と思ってしまいました。「香る」にひとつ赤線を引っ張って「トル?」と書きたくなります。さらに「香る香る緑茶」の文字の下に、判子っぽく「緑茶」とあるので、何が何だか。
どうもこれは「2回香る」という意味のようです。
「口に含んだ瞬間と飲み込んだ後、華やかな香りが立ちのぼり、2倍香る、後味すっきりな味わいです。」
(アサヒ飲料の颯のページより https://www.asahiinryo.co.jp/sou/sp/)
2回香って2倍香る、というのを文字で表したということでしょうか。「香る香る香る緑茶」などもあり得るんですかね(3倍!)。
また、「香る香る」という言葉を調べると、「サッポロ レモン・ザ・リッチ 香る香るレモン」という商品が2022年に販売されていました(現在は製造を終了)。
「本商品は、香りにこだわり、レモンの味わいと香りを凝縮したエキス「レモンエスプレッソエキス」を新たに使用しています。一口飲む度に、驚くほど爽やかなレモンの香りと心地よい余韻が広がります。」
(サッポロビール株式会社のニュースリリースのページ「「サッポロ レモン・ザ・リッチ 香る香るレモン」数量限定発売」より https://www.sapporobeer.jp/news_release/0000014944/)
こちらは2回・2倍という言葉は出てきませんが、香りにこだわった商品ということが分かります。
気になるなあと思った時点で思うつぼ、なのでしょうか。
気になるパッケージの言葉があったらぜひ教えてください。
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