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2021.12.28(火)

2021年の振り返り


今年も残すところ数日となりました。長かったような短かったような1年でした。
今年弊社で刊行した書籍は70点だそうです。そんなに刊行していたとは思わず驚いてしまいました。そのうち、私が編集を担当した書籍は以下の7点です。

1 あらためて、ライティングの高大接続
2 Biliteracy in Young Japanese Siblings
3 明治・大正期国語科の成立と修身科との関わり
4 日本語学習者による多義語コロケーションの習得
5 全国調査による言語行動の方言学
6 現代日本語の「ハズダ」の研究
7 移住労働者の日本語習得は進むのか

入社1年目の2020年はまだ担当書籍を刊行することはありませんでしたが、今年はついに担当書籍を世に送り出すことができました。一番最初に刊行した『あらためて、ライティングの高大接続』の見本が届き、それを手にとったときの感動と安堵感は今でも覚えています。

『あらためて、ライティングの高大接続』もそうですが、担当書籍の多くが国語教育、日本語教育関連の書籍でした。実は私は編集者を志す前までは教師を目指していまして(教員免許も持っています)、結局教師になることはありませんでしたが、このような形で教育に携わることになるとは思いがけない喜びでした。

年明けも次々と新刊を刊行していく予定です。私の担当書籍ではまず『デュルケーム世俗道徳論の中のユダヤ教』を刊行予定です。社会学だけでなく、教育学、歴史学、宗教学など幅広い分野に新たな知見を加える一冊だと思います。ご期待ください。


本年も大変お世話になりました。
2022年もどうぞよろしくお願いいたします。




2021.12.28(火)

2021年の振り返り


スタッフみんなそろって言っていますが、今年弊社で刊行した本はなんと合計70点! おかげさまで充実した一年だったと思います。

わたくしが担当した書籍はこちらです。

1. 日本語における短縮外来語の形成とその仕組み
2. 日本語の乱れか変化か
3. アジアに広がる日本語教育ピア・ラーニング
4. 日本語のテンス・アスペクト研究を問い直す 第2巻 「した」「している」の世界
5. 述語と名詞句の相互関係から見た日本語連体修飾構造
6. 外国語としての日本語の実証的習得研究
7. 実験認知言語学の深化
8. 語法と理論との接続をめざして
9. 大学が地域の課題を解決する
10. アジア・太平洋における日本語の過去と現在
11. コーパスによる日本語史研究 近代編
12. みる・よむ・きく 南の島ことば絵本 星砂の話(ふしぬ いんのぬ はなし)
13. みる・よむ・きく 南の島ことば絵本 カンナマルクールクの神(カンナマルクールクぬ かむ)
14. モビリティとことばをめぐる挑戦

例年よりたくさん担当しました。先生方本当にありがとうございました。

『アジア・太平洋における日本語の過去と現在』の編集の際には、ゲラを戻しに、今村先生とロング先生が弊社までおこしくださったのが印象深いです。最後に刊行した『モビリティとことばをめぐる挑戦』も編者の三宅先生と新井先生が出張校正にきてくださいました。なかなかリアルでお会いする機会がないので、久しぶりに対面で先生方とお話できて楽しい時間でした。

『実験認知言語学の深化』刊行の際には、「週刊読書人」に編者の篠原先生と宇野先生との対談を掲載していただきました。本書の扉裏に掲載している篠原先生による詩が回文であることをその時にしってびっくりでした(もうちょっとはやく気がつくべきでしたが…)。『大学が地域の課題を解決する』は、先日、オンラインで刊行イベントを行っていただきました。リアル学会で対面で本を売るということができていないので、オンラインでの宣伝に悩みながらも工夫した1年でもあったと思います。

そして、今年は最後に「みる・よむ・きく 南の島ことば絵本」【全4冊】の内、2冊を刊行できたことが嬉しかったです。クラウドファンディングで、ご支援をいただいて刊行するという試みも弊社初でした。ご支援いただいた方には、たいへんお待たせしてしまい、申し訳ありませんでした。年内刊行は厳しいかも…、と思っておりましたが、「言語復興の港」の先生方のチーム力で、刊行することができました。初の絵本ということで、販売はなかなか大変ですが、営業担当と相談しながら、工夫したいと思います。「言語復興の港」の先生方のご協力で、島でも絵本を販売してもらえるようになっています。もう少し時間がかかりそうですが。あとの2冊は、2022年の1月と2月に刊行します! 引き続きよろしくお願いいたします。

今年も大変お世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。



2021.12.28(火)

2021年の振り返り


今年も振り返りの時期になりました。
今年刊行した担当書籍は以下の通りです。

1 「させていただく」の語用論
2 統計で転ばぬ先の杖
3 標準韓国語文法論
4 「問う力」を育てる理論と実践
5 「書くこと」の授業をつくる
6 知を再構築する 異分野融合研究のためのテキストマイニング"
7 コピュラとコピュラ文の日韓対照研究
8 データ科学×日本語教育

お世話になりました皆さまに、心より御礼申し上げます。

ひつじ書房全体の刊行物は、過去最多の70冊でした(紙書籍のみカウントしています)。ちなみに、そのうち論文集(あるいは論文集的なつくりの本)が29冊(約41%)になります。あまり正確にカウントしたことはないのですが、この割合はだいたい例年並みか少し高いくらいかと思います。

担当した個々の本について考えると、特出していたのはやはり、椎名美智先生の『「させていただく」の語用論』でした。1月の刊行ののち、読売新聞ほか、さまざまなところで話題にしていただきました。4月と9月に重版となり、現在3刷です。初版の部数がもっと強気でよかったという、情けないようなうれしいような反省のある本でもあります。

読売新聞といえば、2020年12月刊行の『発話の権利』についても書評を掲載していただき、こちらも現在重版の準備中です。コロナ禍で学会がオンライン化するなか、どうやって情報を届けるかということにも相変わらず悩む年でした。新聞のような広く届くメディアはもちろん、必要なところに必要な情報を届けるには、ということを考えていきたいです。

今年は割と、いい意味で「広く浅く」広まるように願って作った本が多かった気がします。書き方が専門的すぎるかもと悩む本でも、その本じたいが面白いテーマであれば、きちんと届くという実感が持てました。著者はもちろんですが、読者を信頼した本作りをしていきたいと思います。

どうぞ2022年もよろしくお願いいたします。



2021.12.28(火)

今年の振り返り


今年はひつじ書房はたくさん新刊を刊行いたしました。
私の担当した書籍も例年より多かったです。

1.文学と戦争 言説分析から考える昭和一〇年代の文学場
2.文学理論入門 論理と国語と文学と
3.言えそうなのに言わないのはなぜか 構文の制約と創造性
4.明日の授業に活かす「意味順」英語指導 理論的背景と授業実践
5.自由研究 ようこそ!ことばの実験室(コトラボ)へ
6.認知言語学論考 No.15
7.言語学と科学革命 認知言語学への展開
8.認知言語学の最前線 山梨正明教授古希記念論文集
9.トランス・モダン・リテラチャー 「移動」と「自己」をめぐる芥川賞作家の現代小説分析
10.マンガ学からの言語研究 「視点」をめぐって
11.ベーシックコーパス言語学 第2版
12.ビジネス文書の基礎技術 実例でわかる「伝わる文章」のしくみ
13.明治期の幼稚園教育と童話 小学校教育・児童文学との関わりから
14.[研究プロジェクト]時間と言語 文法研究の新たな可能性を求めて
15.日本語複文構文の機能論的研究
16.環大阪湾地域におけるアクセント変化の研究
17.中高生のための本の読み方 読書案内・ブックトーク・PISA型読解

今年は特に、普段刊行している本の対象読者ではない、小学生向けに作った『自由研究 ようこそ!ことばの実験室(コトラボ)へ』の刊行が大きな挑戦でした。なんども著者の松浦先生と原稿のやりとりをし、デザイナーの三好さんに内容まで意見をもらいながら見やすくレイアウトしていただき、イラストを描いてくださったクリハラさんの素晴らしいイラストが入ることで一冊にまとまりました。非常に大変でしたが分かりやすく面白い本にするべくやれるだけのことはやった本になったと思っています。刊行が8月中旬となってしまい、今年の夏休みシーズンには間に合いませんでしたが、来年からも夏休みにむけてプロモーションをしていきたいと思います。
この本を作った動機は、小学生から言語学に、理科以外でも科学的な実験や考え方に触れて親しんでもらいたいと考えたからです。そのためにはまずは多くの小学生に届ける必要があります。本書を読んで面白いと感じた方はどうぞ宣伝のお助けをいただけますと幸いです。

その他にも、『中高生のための本の読み方』『マンガ学からの言語研究』は刊行した年に重版となりました。たくさん読んでいただける本を作ることができてとても嬉しく思っています。また、『文学と戦争』は装丁になんと会田誠さんの絵を使わせていただいたことも、大きな喜びでした。

来年は、これまでコツコツと編集作業をすすめてきた『中国現代文学案内』の刊行を春頃に予定しています。執筆いただいている先生方や中国の作家の方々のご協力を得て非常に充実した内容になっていますので、楽しみにお待ち下さい。

そして、現在こちらのホームページのリニューアル作業もすすめています。
6月から打ち合わせをはじめて作業をすすめておりますので、まるでビルの建て替えのように時間がかかっていますが、その分使いやすく充実したページになるようにがんばっています。こちらも楽しみにお待ち下さい。

どうぞ来年もよろしくお願いいたします。




2021.12.28(火)

2021年もお世話になりました


今年もコロナに振り回された年でしたね。学会や研究会等を主催している方々の苦労が思いやられます。
ひつじ書房としても、学会で書籍販売ができないのは寂しくあります。オンラインでも出展できるように方法を模索し、お声がけくださった皆さまに感謝いたします。
もうしばらくはこの状況が続きそうですが、刊行した「本」を読者の皆さまに伝えられるように努力していきたいです。

本年もわたしはテレワークで働いていましたが、一度ひつじ書房に出張という形で行くことができたのがよかったです。オンラインではよくミーティングなどしていますが、やはり直接社内のみんなの顔が見られるということは嬉しいものですね。

今年担当した本は、以下の9冊です。

1 韓国語を教えるための韓国語の発音システム
2 壁塗り代換をはじめとする格体制の交替現象の研究
3 中国現代文学 23
4 The Pragmatics of Clausal Conjunction
5 A Cognitive Linguistic Approach to Japanese Agrammatism
6 方言の研究 7
7 Linguistic Atlas of Asia
8 新版 社会言語学図集
9 英語科学論文をどう書くか

日本語以外の言語を扱うことが多く、決して得意ではないので年間通して大変だった印象があります。でもとても勉強になりました。

新年も注目の新刊が続々刊行される予定です。乞うご期待。

色々とお世話になった皆さま、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。



2021.12.28(火)

2021年の振り返り


ひつじ書房は今日が仕事納めとなりました。
大掃除をして、床まで磨き上げ、お昼にはすこし早いですが恒例の年越しそばをいただいてきました。
お天気も良く、気持ちも新たに新年を迎えることが出来そうです。

2021年は『これから研究を書くひとのためのガイドブック[第2版]』の編集を担当しました。
初版刊行から12年経ち、古くなってしまった情報などを更新し白色のカバーに生まれ変わりました。今後も長く愛されるテキストになるよう願っております。

今年はとにかく新刊ラッシュの年でした。
例年40〜50冊程度の新刊を刊行する中、1年間で70冊もの新刊が刊行されたのは新記録でした。
毎月新刊があり、忙しくも嬉しい日々でした。
また、刊行からまもなくで重版をすることができる本も多く、充実した1年になったなと思います。

お世話になりましたみなさま、ありがとうございました。
よいお年をお迎えください。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。



2021.12.21(火)

2021年に書評に紹介された書籍


これまでも弊社の本を新聞の書評に取り上げていただくことはありましたが、数年に一度程度でした。
今年はなんと一年の間に読売新聞の書評に3点も掲載されました。

新聞書評は、ひつじ書房のみならず言語学という学問をよのなかの方に知っていただく機会になったのでは? とうれしく思います。
普段あまりご縁がない、専門書を多くおいていない中規模書店からも、書評掲載された書籍をご注文いただき、店頭でご販売いただく機会となり、コロナ禍で営業活動が思うようにできない中でありがたいことでした。

ここでまとめてご紹介させて頂きます。

発話の権利
ISBN:978-4-89476-983-0

掲載誌 読売新聞

評者:飯間浩明(国語辞典編纂者)

掲載日 2021年2月21日

「させていただく」の語用論
ISBN:978-4-8234-1056-7

掲載誌 読売新聞

評者:飯間浩明(国語辞書編纂者)

掲載日 2021年3月21日

言えそうなのに言わないのはなぜか
ISBN:978-4-8234-1079-6
掲載誌 読売新聞
評者:飯間浩明(国語辞書編纂者)
掲載日 2021年12月12日

3点とも飯間浩明先生が書評を書いてくださいました。
ありがとうございます。


2021年はひつじ書房にとって、実りの年となりました。
喜びをかみしめて、また土作りから頑張ってまいります。



2021.12.7(火)

現代らしい研究とは


イチョウの紅葉が美しい季節になりました。…と書こうとして「紅葉」でよいのかが気になってしまいました。調べたところ「黄葉(こうよう)」という言葉があるようです。
本日は黄葉の季節の新刊をご紹介します。11月に出たばかりの新刊で、『データ科学×日本語教育』(李在鎬編)です。

○『データ科学×日本語教育』詳細ページ↓
https://www.hituzi.co.jp/hituzibooks/ISBN978-4-8234-1099-4.htm

各種のオンライン化やシステムの変化によって、研究におけるデータの状況は様変わりしました。ビックデータとまでいかなくとも、コーパスや音声データなど、これまでとは質・量が異なるデータが入手できる/処理できるようになってきています。この状況で、どんな研究ができるのか。そんな「現代の研究」の形に切り込んだ本です。そもそも「データとはなにか」というところから始める方法論編と、実際の研究例を紹介した研究事例編から成っています。

書名と書影で既視感を覚えた方がいらっしゃるかもしれません。2019年に『ICT×日本語教育 情報通信技術を利用した日本語教育の理論と実践』(當作靖彦監修 李在鎬編)を刊行しましたが、そちらを踏襲しています。『ICT×日本語教育』はそのツールに注目した本でしたが、今回はそこから得られるデータの本ですので、近い読者層の方に興味を持ってもらえるものと思います。

カバーの背景にうっすら見える円は、この本のキーワードを共起ネットワーク図にしたものです。編者の李先生にご協力いただきました。カバーだと全体像が分かりにくいですが、カバー下の表紙に、全体がわかる形で掲載しています。購入を悩む方はのぞいてみると参考になるかもしれません。

上記の詳細ページでは、「はしがき」も公開しています。
ぜひご覧ください。










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