書店閉店
大型書店チェーンの「ジュンク堂」が、京都と名古屋の店舗を2月末に同時閉店するというニュースが1月12日に発表されました。突然のことでわたしも驚きました。Twitterなどでも閉店を惜しむたくさんの声がありました。
特にジュンク堂書店京都店には開業当時からたくさんのご注文をいただき、2002年からは常備店としてたくさんの品揃えにご協力いただきました。私自身も営業にうかがった際に、お忙しい中お話しを聞いていただいたり、注文をいただいたことが思い出されます。この場を借りて御礼を申し上げたいと思います。
思い出にばかりひたってしまっても仕方がないですが、「出版不況やネット通販の攻勢などによる厳しい書店事情が閉店の背景にあるとみられ」(京都新聞より)るとのこと、出版不況については20年くらい前(もっと前?)からいわれていますが、やはり報道されているようにネット書店の影響が大きいのでしょうか。
と、そんなことを考えていると業界は異なりますが、今朝のニュースでファミリーレストランの再大手である「すかいらーくホールディングス」が24時間営業を全ての店舗でやめることになったと報じていました。ニュースでは従業員の確保といった働き方改革であるという面と、SNSの普及により、実際に深夜に人と会う場を時代が求めなくなっているといったコメントを広報の方がしていました。
このニュースをみて、書店業界の話に戻ると、特に雑誌はインターネット、SNSにその役割を取って代わられてしまっているなと思いました。実際、自分自身もライフスタイル、ライフステージの変化があったとはいえ、雑誌をほとんど買わなくなりました。
例えば、ファッションの参考はさまざまな年代のさまざまなブロガーが提示してくれますし、場合によっては雑誌よりも即時的な情報を見ることができます。週刊誌も売上アップのためにネットニュースで人々の関心をあおって、取り込みに必死なように思います。
私が中学生であったころ、あるミュージシャンのファンの友達がほしかったら、音楽雑誌の巻末にある友達募集やペンフレンド募集に投稿をしたりすることくらいしか手段がありませんでしたが、今ならSNSですぐに見つけることができるのでしょう。
本も紙の本ではなく電子書籍しか買わないようにしているといった方もいるかもしれません。ものを所有するということの考え方も変わってきているように感じます。断捨離、ミニマリストなどの言葉が象徴するように、多くのものを持たない価値観が良いとされているようで、すこし息苦しいような気もします。
書店は本を買う場所でもあるのですが、よく言われるのが本と出会う場所でもあるということです。ある目的をもって本を探しているときにはネット書店は便利であるのですが、ふと本と出会うというのはなかなか難しいかもしれません。
同じようなことが新聞にも、辞書にもよく言われます。
なんだか話がとっちらかってしまいましたが、このところ書店の閉店が重なっており、これからのことを考える日々です。
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